Maths(マス)— deadmau5のハウス曲|『Album Title Goes Here』収録(2012)

deadmau5のハウス曲「Maths」を徹底解説──2012年『Album Title Goes Here』収録の経緯、ライブ初披露、MV撮影秘話を詳しく紹介。

著者: Leandro Alegsa

Maths(マス)は、カナダのハウスプロデューサー、deadmau5(デッドマウス)の楽曲。deadmau5の6枚目のスタジオアルバム『Album Title Goes Here』に収録されている。シングル曲ではなくインストゥルメンタルのトラックとしてアルバムに組み込まれている。

背景

もともとこの曲は、deadmau5の前作となるアルバムのサウンドトラックである4×4=12の収録予定曲の一つとして考えられていたが、制作の都合で最終的にそちらには収録されず、後に『Album Title Goes Here』に収録されることになったとされる。アルバム自体は2012年にリリースされ、Mathsもその一曲として広く知られるようになった。

音楽性

「Maths」はボーカルを伴わないインストゥルメンタル・トラックで、deadmau5らしいクリーンなシンセ音、規則的なリズム、アルペジオやビルドアップを主体とした構成が特徴的。派手なリズム変化よりも、じわじわと展開していく長めの構築と空間処理を重視したサウンドメイクがなされており、クラブプレイやライブでのエネルギッシュな演奏に適した仕上がりになっている。

リリースとライブでの扱い

2012年2月17日にアルバム収録曲として公式にリリースされる前から、deadmau5はツアーでこの曲を演奏していた。特にMeowingtons Hax Tourを通じて早期に披露され、ライブでの反応やその場のアレンジを反映しつつ完成版へと至った経緯がある。

ミュージックビデオ/プロモーション

この曲は、ウォータースクーターに乗ったdeadmau5がヘルメットカメラを携えてオンタリオ湖を疾走する映像で紹介されたことでも知られる。映像はドライビング感や疾走感を強調する作りで、楽曲の持つテンションや反復的な推進力をビジュアルで表現している。

評価と影響

「Maths」はアルバム曲としてファンの間で支持を得ており、ライブでの盛り上がりを重視するセットに組み込まれることが多い。評論的には、deadmau5のトラックの中でもプロダクションの堅実さと反復的な構築美が評価される一方、シングル向けの派手さを抑えた作風であるため好みが分かれることもある。

総じて「Maths」は、deadmau5の制作手法やライブ表現をよく示す一曲であり、アルバム『Album Title Goes Here』の中で印象的なインストゥルメンタル・ナンバーのひとつといえる。



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