メドウバンク・スタジアム(エディンバラ)—1970・1986年コモンウェルス開催の多目的スタジアム
メドウバンク・スタジアム(エディンバラ)—1970年・1986年コモンウェルス開催地。多目的スポーツの歴史、ホームチーム情報と再開発の最新動向を詳解。
Meadowbank Stadium(Meadowbank Sports Centre)は、スコットランドのエディンバラにある多目的スポーツ施設です。1970年のコモンウェルスゲームを開催するために建設され、屋外の陸上競技場を中心にサッカーやラグビー、地域のスポーツ大会やコンサートなど多用途に使われてきました。1986年の大会も同地で開催され、同一会場でコモンウェルスゲームを2度開催した初の会場となりました。
歴史と歩み
Meadowbankは1970年のコモンウェルスゲーム開催のために新設され、以後エディンバラの主要なスポーツ施設の一つとして市民や各種クラブに利用されてきました。陸上トラックを中心に観客席や競技用ピッチ、補助施設が整備され、国際大会だけでなく国内の陸上競技会や地域イベントの舞台になりました。
主な利用団体・イベント
- サッカークラブ:スコティッシュ・フットボール・リーグに所属していた地元クラブ、メドウバンク・シスル(Meadowbank Thistle)がホームグラウンドとして使用していました。同クラブは後に移転・改称してLivingston FCとなります。
- 近隣クラブ:Meadowbank complexにはLeith Athleticも活動しており、メインスタジアムに隣接するMeadowbank artificial pitchで試合や練習を行っていました。
- ラグビー:Meadowbank Stadiumは、2002年から2004年の間、エディンバラ・ラグビー(ラグビー・ユニオン)のホームとしても使用されました(参考:ラグビー・ユニオンにも)。
- 国際大会・地域大会:1970年・1986年のコモンウェルスゲームをはじめ、国内外の陸上競技会や市民マラソン関連イベント、各種式典や野外コンサートなどにも利用されてきました。
施設の特徴と再整備
従来のMeadowbankは屋外の400mトラックを備え、天然芝の競技用ピッチや観客席、ナイター設備などを備えた多目的施設でした。地域スポーツの拠点として長年にわたり活用されましたが、老朽化や利用ニーズの変化に伴い再整備が進められました。
2017年、施設は大規模な再開発のために一時閉鎖され、その後既存の構造は取り壊され、新しいスポーツセンターとして再整備されました。再開発では、最新の陸上トラックや人工芝ピッチ、屋内スポーツホール、フィットネス設備、プール、コミュニティ施設など多用途に対応する設備が導入され、地域住民や競技者にとってより使いやすい施設を目指しました。
遺産と地域への影響
Meadowbankはエディンバラにおけるスポーツ振興の象徴的な存在であり、1970年・1986年と国際大会を2度開催した歴史は市のスポーツ史において重要な位置を占めます。再整備後も、地域のスポーツクラブや学校、一般利用者に対するアクセス向上や大会誘致の拠点としての役割が期待されています。
交通とアクセス
スタジアムはエディンバラ市内の北東部(Leith近辺)に位置し、バス路線など公共交通機関でアクセスしやすい立地です。市中心部からのアクセスが良く、地域住民にとって日常的なスポーツ・レクリエーションの場として利用されてきました。
総じて、Meadowbankは国際大会の開催実績と地域密着の両面を持つ重要なスポーツ施設であり、再開発によって次世代の市民スポーツと競技力向上に寄与する拠点へと生まれ変わっています。
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