「マネー・イン・ザ・バンク」(2017年)は、ペイパービューとWWEネットワークで配信されたプロレスイベントで、当時のブランド分割によりスマックダウン所属選手のみが出場しました。大会は2017年6月18日に、ミズーリ州セントルイスのスコットレード・センターで開催され、シリーズとしては8回目の「マネー・イン・ザ・バンク」です。特筆すべきは、この大会で初めて女子による「マネー・イン・ザ・バンク」ラダーマッチが行われたことで、WWEのタイトル挑戦権を賭けた伝統的なラダーマッチに女性選手が加わった歴史的な一歩となりました。

試合のハイライト(概要)

  • 大会では合計7試合が行われ、そのうち1試合はプレショーで実施されました。
  • バロン・コービンが男子のラダーマッチ(Money in the Bank)で勝利し、年間を通じて王座挑戦が可能な“マネー・イン・ザ・バンク”の権利を手に入れました。
  • ジンダー・マハルがランディ・オートンを破ってWWE王座の防衛に成功しました。これは当時のスマックダウンにおけるメインラインのストーリーの中心となった出来事です。
  • 女子ラダーマッチではカーメラが勝利して史上初の女性版マネー・イン・ザ・バンク保持者となりましたが、この勝利は不正な介入(助力)を伴い物議を醸しました。
  • この大会は、マイク・カネリスがWWEで初登場した点、そしてマリア・ケネリスが2010年以来久しぶりにWWEの舞台に姿を見せた点でも話題になりました。

ラダーマッチとその重要性

「マネー・イン・ザ・バンク」のラダーマッチは、リング上方に吊るされたブリーフケースを奪取した者に“いつでも・どこでも”タイトル挑戦を要求できる権利(通常は1年有効)を与えるもので、勝者は将来のチャンスを手に入れます。2017年は、長年続いてきた同大会の新展開として女子版ラダーマッチが導入され、女子ロースターの地位向上と物語の多様化につながりました。

議論と反応

カーメラの勝利はファンや批評家の間で賛否を呼びました。勝ち方に関する議論、特に助けをした人物(大会中に介入した関係者)が試合の正当性に影を落としたという点で物議を醸しました。一方で、男子のラダーマッチで勝利したバロン・コービンは、今後のプッシュ(大きな起用)や王座挑戦シナリオの重要な駒となることが期待されました。

大会の意義とその後の展開

この大会は、スマックダウンブランドのストーリーラインを大きく動かした興行でした。マハルの王座防衛はトップ・スターとしての立場を固め、コービンとカーメラの獲得した“マネー・イン・ザ・バンク”はその後の番組展開で重要な役割を果たしました。また、マイク&マリア・ケネリスの登場は新たなキャラクター導入と舞台裏での話題作りに寄与しました。

まとめ

2017年の「マネー・イン・ザ・バンク」は、伝統ある大会に新たな歴史(女子ラダーマッチの導入)を刻んだ大会であり、複数の物語が交差した重要な興行でした。試合結果とその後のフォローアップはWWEの番組構成に影響を与え、ファンの記憶にも残るイベントとなりました。