アスタリスク(*)とは:記号の意味・歴史・用途(タイポグラフィ・数学・コンピュータ)
アスタリスクの起源・意味・歴史と実用例を詳解。タイポグラフィ、数学、コンピュータでの使い方や検閲・訂正例までわかりやすく解説。
アスタリスク*は、タイポグラフィの記号またはグリフです。外見が小さな星に似ていることからこの名がつきました。印刷物・手書き・デジタル表示で広く使われ、形や点の本数は書体や用途によって異なります。
コンピュータ科学者や数学者はstarと呼ぶことが多い。例:A*探索アルゴリズム(「エースター」または「エー・スター」と読む)。
英語圏のタイポグラフィでは、アスタリスクの標準的なサイズは印刷書体でおおむね5ポイントまたは6ポイント、手書きでは6ポイントから8ポイント程度とされることが多い。検閲や伏字、訂正文の表示など実用的な用途が多く、インターネット上では訂正や強調、ワイルドカードとしても使われます。書体における形状は多様です。
意味と語源
語源はギリシャ語の「ἀστερίσκος(asterískos)=小さな星」、そこからラテン語の「asteriscus」を経て各国語に入ったものです。日本語では「アスタリスク」または単に「星印」と呼ばれることがあります。
歴史的な使われ方
- 古代・中世の写本校訂で、注記や本文の異同を示すために用いられました。古代の注釈者が本文の疑わしい部分を示す記号として使った記録があります。
- 印刷術が発達するにつれ、脚注記号や段落分割(dinkus)など装飾的・機能的用途にも広がりました。
タイポグラフィと印刷での用途
- 脚注・参照記号:脚注の最初の記号としてよく使われる(順に *, †, ‡, §, ¶ ... のように続く)。
- 区切り・場面転換:小さなグラフィック(3つのアスタリスク *** や centered * * *)は章内の場面転換や段落分けに使われることがあります(dinkus)。
- 装飾:見出しや図版の飾りとして使われる場合もあります。
数学での用途
- 乗算記号の代用:手書きやプログラミング文脈で「×」の代わりに「*」を使うことが多い(例:3 * 4 = 12)。
- 演算・演算子:畳み込みやスター演算(*)など、文脈に応じて特殊な二項演算を示すことがあります。
- 星号・付記:補足的な注や特別な意味を示すため、式や数式の横に付けられることがあります。
コンピュータ・プログラミングでの用途
- ASCII / Unicode:ASCIIコードで10進42、UnicodeではU+002A。HTMLでは文字参照「*」などで表現できます。
- ワイルドカード:シェルのグロブやファイル名展開で「*.txt」は拡張子が .txt のすべてのファイルを意味します。
- 正規表現:直前のトークンの0回以上の繰り返しを表すメタ文字(例:a* は "", "a", "aa", ... にマッチ)。
- SQL:SELECT * FROM table; のように「すべての列」を指定する。
- プログラミング言語の文法:C言語系ではポインタ宣言や間接参照(int *p;、*p = 5;)に用いる。乗算演算子としても広く使われる。
- Markdown・軽量記法:テキスト装飾で *斜体* や **太字** を作る記号として使用される(実装により違いあり)。
- コマンドラインやシステム:電話機では「*」キーを「スターボタン(star)」と呼ぶことがある。
言語学・校訂での用途
- 再構築形のマーク:歴史言語学では、記録に残らない推定上の語形(再構築形)の前にアスタリスクを置く(例:*pater はインド・ヨーロッパ祖語の「父」を示す仮想形)。
- 文法性の表示:文法学では「*」を文の前に置いて非文法的(不許可、不自然)を示す(例:*I goes.)。
インターネット・日常での用途
- 検閲・伏字:不適切語の一部を隠すために文字の一部をアスタリスクで置き換える(f*** や s**t など)。
- 訂正のマーク:チャットやSNSで誤字訂正を表すため、誤りの後に *正しい語* と書く習慣がある(表記法はコミュニティによって異なる)。
- 強調・注記:短い注釈や注意書きに * を付けて補足を示すことが多い。
技術的な情報と注意点
- キーボード上では一般的に英語配列で Shift + 8 に対応(日本語配列でも同様のキー位置が多い)。
- 表示形状はフォント依存。新聞や学術書、プログラミングフォントでは見た目が異なるので、意味が重なる場面では別の記号(×、†、#)の利用を検討する。
- 正規表現やシェルで使う際はエスケープが必要な場合がある(例:正規表現で「*」そのものを検索する場合は \* のようにエスケープ)。
まとめ
アスタリスク(*)は古くからある「小さな星」を意味する記号で、脚注・校訂・装飾から、数学やプログラミングの演算子、ワイルドカード、検閲・訂正表示、言語学での再構築記号まで、用途が非常に広いのが特徴です。文脈によって意味が大きく変わるため、使う場面では意図が正しく伝わるように注意してください。
質問と回答
Q: アスタリスクとは何ですか?
A:アスタリスクとは、雪の結晶や星のように見えるタイポグラフィ記号で、様々な分野で使用されています。
Q:なぜアスタリスクと呼ばれるのですか?
A: 星の形に似ていることからアスタリスクと呼ばれています。
Q: アスタリスクはコンピュータサイエンスではどのように発音するのですか?
A: コンピュータ・サイエンスでは、アスタリスクはしばしば "star "と発音されます。
Q: アスタリスクは通常書体ではどのように表示されますか?
A: 書体では、アスタリスクは通常五芒星か六芒星のように見えます。
Q: 手書きの場合、アスタリスクはどのように見えますか?
A: 手書きの場合、アスタリスクは通常6角または8角の星型になります。
Q: アスタリスクは検閲にどう使えますか?
A: アスタリスクは、1つ以上の文字を記号に置き換えることで、単語の検閲に使用することができます。
Q: アスタリスクはオンラインでどのようにスペル訂正に使われるのですか?
A: アスタリスクはオンラインでスペルを訂正するために使用されます。
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