ナポリ国立考古学博物館(MANN)とは|ポンペイ・ヘルクラネウム出土品を所蔵するイタリアの主要博物館

ナポリ国立考古学博物館(MANN)—ポンペイ・ヘルクラネウム出土の貴重遺物を一堂に。古代ローマ・ギリシャの名品を巡る必見スポット。

著者: Leandro Alegsa

ナポリ国立考古学博物館Museo Archeologico Nazionale di Napoli, MANN)は、ナポリにある博物館である。ポンペイ、スタビエイ、ヘルクラネウムから出土したローマ時代の遺物を多く展示している。ギリシャローマルネサンス時代に作られた作品が展示されている。イタリアで最も重要な考古学博物館として知られている。

概要と歴史

MANN の起源は18世紀にさかのぼり、ブルボン家(ナポリ王国)の収集活動や、ポンペイ・ヘルクラネウムの発掘で得られた出土品の保管・公開が基礎になっています。現在の建物は歴史的な宮殿(Palazzo degli Studi / Real Museo Borbonico)を利用しており、長年にわたり収蔵品の整理・保存・展示が行われてきました。

コレクションのハイライト

  • ポンペイ・ヘルクラネウムの出土品:壁画のフレスコ、モザイク、家庭用器具、装飾品、そして発掘当時の状況を伝える鋳型(ポンペイの犠牲者の石膏型)など、多岐にわたる遺物が収められています。
  • ファルネーゼ(Farnese)コレクション:有名な「ファルネーゼ大ヘラクレス像」や「ファルネーゼの雄牛像(Toro Farnese)」などの大理石彫刻群が含まれ、古代彫刻コレクションの中核を成しています。
  • アレクサンダー・モザイク:ポンペイの「ファウンの家」出土の精緻なモザイクで、古代の歴史的場面表現の優れた例として知られています。
  • 小像・青銅器・陶器・石棺:ギリシャ・ローマ世界の日常や信仰を示す多様な遺物がそろっています。
  • エジプト・ギリシャ資料:地中海世界との交流を示す資料群や、古代エジプト関連の所蔵品もあります。
  • 学術収蔵庫と修復:保存修復のためのラボや研究施設が併設され、出土品の調査・研究・修復が行われています。

特に注目される点

  • ポンペイ・ヘルクラネウム出土品の集中展示により、1世紀前後の都市生活や芸術を総合的に理解できる点。
  • 古代彫刻の質と量が非常に高く、ファルネーゼ家由来の傑作群は学術的・美術史的にも重要な位置を占めること。
  • 過去には「ガビネット・セグレート(秘密の陳列室)」として知られる、当時の公序良俗観に関わる出土品の特別管理・展示を行っていた歴史があり、収蔵品の一部は展示方針や公開方法を巡って議論の対象となったことがある点。

研究・保存・教育的役割

MANN は単なる展示施設にとどまらず、発掘品の保存・修復・学術研究、公開講座や教育プログラムの開催、特別展の企画などを通じて古典古代の知識普及に貢献しています。国際的な研究者との協働プロジェクトや修復技術の開発にも力を入れています。

見学のポイントと注意点

  • 展示規模が大きく、見どころが多いため、時間に余裕を持って訪れるとよいです(半日〜終日)。
  • 一部の重要展示室や名作は混雑しやすいので、朝一番や平日の訪問が比較的落ち着いて見学できます。
  • 収蔵品は保存・修復作業や展示替えで一時的に見られない場合があるため、事前に公式情報(公式サイトや現地案内)を確認することをおすすめします。

ナポリ国立考古学博物館は、古代地中海世界を学び、鑑賞するための主要拠点の一つであり、ポンペイやヘルクラネウムの遺産を通じて当時の文化・生活・芸術に触れることができる重要な施設です。

建物

1750年代にスペインのシャルル3世がこの博物館を始めた。18世紀には兵士の収容施設として使用された。

ナポリ博物館、1895年ブルックリン博物館アーカイブス、グッドイヤーアーカイバルコレクションZoom
ナポリ博物館、1895年ブルックリン博物館アーカイブス、グッドイヤーアーカイバルコレクション



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