国民超同盟(NASA)とは:2017年ケニア野党連合の定義と経緯

国民超同盟(NASA):2017年に結成されたケニアの主要野党連合の結成経緯、主要党派とライラ・オディンガの挑戦、選挙と政治的影響を詳述。

著者: Leandro Alegsa

NASAの略称で知られる国民超同盟は、2017年1月に野党によって結成されたケニアの政治連合である。これらの政党には、オレンジ民主運動(ODM)、ワイパー民主運動(Wiper)、民主主義回復フォーラム・ケニア(FORD-Kenya)、アマニ国民会議(ANC)、国民虹連合、ケニア進歩党、CCU、ムウンガノなどの政党が含まれている。

2017年の総選挙では、連合の旗手はRaila Amollo Odingaと彼の伴走者Kalonzo Musyokaになります。彼らは現職のウフル・ケニヤッタ大統領の退陣を目指すことになる。

背景と目的

国民超同盟(National Super Alliance, 通称NASA)は、複数の野党勢力が連携して現政権に対抗し、政治的影響力を高めるために結成されました。主要な目的には、選挙での勝利だけでなく、汚職対策、経済的不平等の是正、地方分権(devolution)の強化、司法と選挙制度の透明化などが掲げられていました。各党はイデオロギーや支持基盤が異なるため、共闘は戦略的な連携に基づくものでした。

参加政党と構成

  • 主要メンバー:オレンジ民主運動(ODM)、ワイパー民主運動(Wiper)、FORD-Kenya、アマニ国民会議(ANC)など。
  • その他:国民虹連合、ケニア進歩党、CCU、ムウンガノなど、地方政党や中小政党も参加し、多様な支持層を結集しました。
  • 注:参加政党は選挙後に立場の違いから分裂・再編を経験し、その後の政治勢力図は変化しました。

2017年総選挙での経緯

  • 2017年8月8日の総選挙で、NASAはRaila Odingaを大統領候補として擁立し、Kalonzo Musyokaを副大統領候補(伴走者)に指名しました。
  • 選挙結果は、当初発表で現職のウフル・ケニヤッタが勝利とされましたが、NASAは集計や選挙管理に不正があったと主張し、選挙結果に対する法的異議を申し立てました。
  • ケニア最高裁判所は2017年9月1日に全国の注目を集める判決を下し、同年8月8日の大統領選挙結果を「無効」として取り消しました(選挙手続き上の重大な不備があったと判断)。この判断はアフリカの主要国としては異例の出来事でした。
  • 最高裁の判決を受けて再選挙が命じられ、再選挙は2017年10月26日に実施されました。NASAは再選挙に抗議し、最終的に主要指導者は再選挙をボイコットしました。再選挙ではウフル・ケニヤッタが勝利を宣言され、再び大統領に就任しました。

影響とその後

NASAの結成と2017年の選挙闘争は、ケニア政治に以下のような影響を与えました。

  • 選挙制度と選管(IEBC)運営に対する議論が深まり、透明性や監査手続きの重要性が改めて注目されました。
  • 最高裁が選挙結果を無効としたことは、司法の独立性や権限に関する国民の認識を高める契機となりました。
  • 一方で、再選挙を巡る抗議やボイコットは政治的分断と不安定化を招き、治安問題や経済への影響も指摘されました。
  • 選挙後、参加政党間の利害調整やリーダーシップを巡る対立が表面化し、連合は次第に再編・分裂しました。長期的な野党統一の実現には課題が残されています。

主要人物

  • Raila Amollo Odinga:NASAの中心的人物であり、長年にわたりケニアの主要な野党指導者として知られる。2017年の大統領候補。
  • Kalonzo Musyoka:NASAの副大統領候補(伴走者)で、ワイパー民主運動の有力指導者。
  • ウフル・ケニヤッタ:2017年時点の現職大統領。NASAは彼の退陣を目指して選挙戦を展開しました。

まとめ

国民超同盟(NASA)は、2017年のケニア政治を大きく動かした野党連合です。結成当初は多様な政党を結集して現政権へ挑戦しましたが、選挙後の法的闘争、再選挙、内部の亀裂などを経て、その後の役割や構成は変化しました。2017年の出来事はケニアにおける選挙制度、司法の役割、そして野党の連携に関して長期的な議論を呼び起こしました。



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