NetBSDとは?移植性・高速性・安全性を解説するオープンソースBSDの概要

NetBSDとは?移植性・高速性・安全性に優れるオープンソースBSDの特徴、導入メリット、ライセンスと活用事例までわかりやすく解説。

著者: Leandro Alegsa

NetBSD は、Unix 由来のコンピュータ OS である BSD のオープンソース版です。

NetBSDは、小さなARMや大きなamd64 Opteronコンピュータなど、非常にポータブル(多くの種類のコンピュータで動作する)であることが知られています。また、NetBSD は高速で、安全で、安定している (悪さをされにくい) ことでも知られています。

NetBSDを使用する場合、他のソフトウェアと同様にライセンスに同意する必要があります。NetBSD が採用している BSD ライセンスは、 著作権表示とライセンス文を削除しない限り、 誰もが NetBSD を使用、変更、譲渡、または販売することができます。つまり、人々はソースコード(プログラムを実行させるためのコンピュータの情報)を人に渡すことなく、NetBSDから新しいものを作ることができるのです。

主な特徴

  • 高い移植性:NetBSD は「Of course it runs NetBSD(もちろん NetBSD は動く)」というモットーで知られ、多数のCPUアーキテクチャやハードウェアプラットフォームで動作します。x86系(i386/amd64)、ARM(32/64bit)、PowerPC、MIPS、SPARC、RISC-V など、数十種類の環境でサポートされています。
  • 軽量で効率的:設計がシンプルで無駄の少ない実装を目指しているため、組込み機器や古いハードウェアでも低いリソースで動作します。必要なコンポーネントだけを組み合わせて構成できるため、用途に応じた最適化が可能です。
  • セキュリティと安定性:伝統的なBSD系の堅牢さを受け継ぎ、権限制御(chroot や多段のセキュアレベルなど)やカーネルの堅牢化、慎重なコードレビューにより安定した運用が可能です。セキュリティ修正やアップデートも継続的に行われています。
  • pkgsrc パッケージシステム:NetBSD の公式パッケージコレクションである pkgsrc を使えば、数千に及ぶアプリケーションを簡単にビルド・インストールできます。pkgsrc は NetBSD 以外(Linux、macOS など)でも利用可能です。
  • 先進的な技術・開発支援:NetBSD は「rump kernel(ランプカーネル)」のようなユニークな技術を備えており、デバイスドライバやファイルシステムをユーザ空間で動かしてテストしたり、他のシステム上で再利用したりできます。またクロスコンパイルやビルドシステムも整備されています。

利用用途の例

  • 組込み機器(ルータ、IoT デバイス、家電など) — 小さなメモリやCPUの環境に適する
  • サーバ — 軽量で安定したサーバ用途に適する
  • 研究・教育 — OS の教科書的な実装や移植性の研究に好適
  • レガシー機器の再利用 — 古いハードウェアを再活用する場面で活躍

ライセンスについて(もう少し詳しく)

NetBSD が採用する BSD ライセンスは「パーミッシブ(寛容)」なライセンスです。主なポイントは次の通りです。

  • ソースコードの再頒布や改変を許可する。
  • 派生物を商用製品に組み込むことができる(ソース開示義務がない)。
  • 原著作者の著作権表示やライセンス文を残す必要がある。

このため、BSDライセンスは企業が独自製品に組み込みやすく、組込み用途や商用機器に採用されることが多い一方、GPL のような「コピーレフト(派生物の公開義務)」とは異なる扱いになります。

導入・試用のポイント

  • 公式のリリースイメージやインストールメディアをダウンロードして、実機や仮想マシン(VM)にインストールできます。
  • パッケージ管理は pkgsrc を利用。バイナリパッケージを利用するか、ソースからビルドするかを選べます。
  • クロス開発やカスタムカーネルの構築がしやすく、組込み環境への移植も比較的スムーズです。

コミュニティとサポート

NetBSD は開発コミュニティが世界中にあり、メーリングリストや公式ドキュメント、Wiki、フォーラムで情報交換が行われています。企業や研究機関も利用・貢献しており、セキュリティ修正や機能改善は継続的に行われています。

まとめ

NetBSD は、移植性・効率性・堅牢性を重視したオープンソースの BSD 系 OS で、組込み機器からサーバ、研究用途まで幅広く使えます。BSD ライセンスにより柔軟な利用が可能で、pkgsrc や rump kernel といった独自の強みもあります。用途に応じて軽量で安定した UNIX 環境を求める場合、NetBSD は有力な選択肢です。

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質問と回答

Q: NetBSDとは何ですか?


A: NetBSD は、Unix 由来の BSD コンピュータオペレーティングシステムのオープンソース版です。

Q: NetBSD は何で知られていますか?


A: NetBSD は非常にポータブルで、高速で、安全で、安定していることでよく知られています。

Q: NetBSD はどのようなコンピュータで動作するのですか?


A: NetBSD は、小さな ARM や大きな amd64 Opteron コンピュータなど、多くの種類のコンピュータで動作することが可能です。

Q: NetBSDはどのようなライセンスを使用していますか?


A: NetBSD は BSD ライセンスを使用しています。

Q: BSDライセンスでは、NetBSDで何ができるのですか?


A: 著作権表示とライセンス文を削除しない限り、NetBSDを使用、変更、譲渡、販売することができます。

Q: NetBSDを使うとき、人々はソースコードを人にあげなければならないのでしょうか?


A: いいえ、NetBSD を使うとき、人々はソースコードを人に渡す必要はありません。

Q: NetBSD は他のソフトウェアとどう違うのですか?


A: NetBSD が他のソフトウェアと違うのは、人々が NetBSD を使うときにライセンスに同意しなければならないことです。このライセンスによって、人々はソースコードを人に渡すことなく、NetBSD を使用、変更、譲渡、販売することができます。


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