ATM(現金自動預け払い機)とは|仕組み・使い方・詐欺対策

ATMは、Automated Teller Machineの略で、日本語では現金自動預け払い機と呼ばれます。主に銀行口座から現金を引き出すための機械ですが、近年は入金や残高照会、振込、通帳記入、明細発行、キャッシュカード以外の支払いやチャージなど多機能になっています。イギリスではATMはcash machinecashpoints、the hole in the wallなどとも呼ばれます。

ATMでできる主な取引

  • 現金引出し(出金)
  • 現金預入(入金)— 一部のATMは紙幣や硬貨の入金に対応
  • 残高照会・取引明細の印字
  • 振込・送金(同行・他行)
  • 通帳記入(通帳対応ATMのみ)
  • カード暗証番号(PIN)の変更、カード再発行手続きの一部開始
  • 税金や公共料金の支払、プリペイドのチャージ(対応ATMのみ)

利用に必要なもの

  • キャッシュカード、デビットカードやクレジットカードなどの対応カード(国際ブランド対応のATMは海外カードでも引出し可)
  • PIN(Personal Identification Number、暗証番号)
  • 一部取引では通帳や届出印が必要な場合もあります

ATMの設置場所と営業時間

ATMは、店舗やショッピングモール、銀行の窓口やロビーに設置されていることが多く、バーやレストラン、駅、コンビニなどにも設置されています。夜間や休日でも利用できる24時間ATMが増えていますが、時間帯や取引内容によっては手数料がかかる場合があります。特別イベントなどで臨時設置されることもあります。

使い方(基本の手順)

  • カードを挿入(または非接触カードをかざす)。言語選択が出る場合は選ぶ。
  • PIN(暗証番号)を入力する際は手で隠す。
  • 取引種類(出金・入金・残高照会など)を選択。
  • 金額を入力(出金の場合は引出し可能な単位や制限に注意)。
  • 取引内容を確認し、必要なら明細の発行を選択。
  • 現金・カード・明細を必ず受け取り、取引終了を確認する。

利用後はカードを忘れない、受け取った現金はすぐにバッグや財布にしまう、レシートは不要なら持ち帰り(個人情報の観点から廃棄時にも注意)という基本マナーを守りましょう。

手数料・利用限度

ATM利用には時間帯や設置者(銀行・コンビニATM・提携先)により利用手数料が発生することがあります。海外ATM利用時は現地ATM手数料や為替手数料、通貨交換レートが適用されます。また、1回の引出し上限や1日あたりの引出し限度はカードや契約によって異なります。

よくある詐欺・不正の手口

ATMを狙った不正にはさまざまな手口があります。以下は代表的な例とその対策です。

  • ショルダー・サーフィン:被害者の肩越しに暗証番号を覗き見る手口。対策:入力時は手や体で番号を隠す、周囲に不審者がいないか確認する。
  • スキミング:カード挿入口に取り付けた偽装装置(スキマー)でカード情報を読み取り、別途カメラや偽キーボードで暗証番号を盗む。対策:カード挿入口やキーパッドに不自然な部分(ぐらつき、追加部品)がないか確認、明るい銀行ロビー内や監視カメラのあるATMを利用する。
  • 偽装キーパッド/重ね貼り:本物のキーパッドに重ねて不正な入力装置を付ける方法。対策:キーパッドの端やボタンの浮き、ズレをチェック、PIN入力は手で覆う。
  • 隠しカメラ:暗証番号を撮影する小型カメラを設置。対策:カード挿入口上部や周辺に小さな穴や不自然な設置物がないか確認、手で覆って入力。
  • カードトラッピング(カード詰まり):カードが機械に「取り残された」と見せかけ、助けに来た人を装ってカードと暗証番号を聞き出す/後で回収する。対策:機械がカードを保持したら銀行へ連絡し、助けを求める人の言葉に応じない。
  • なりすまし・口頭による詐欺:銀行や警察を名乗って電話で暗証番号やワンタイムパスワードを聞き出す。対策:銀行や警察は暗証番号を電話で尋ねない。絶対に教えない。

被害を防ぐための具体的な対策

  • 周囲の状況を確認し、人目のある明るい場所や銀行内ATMを使う。
  • PIN入力時は必ず手や体で隠す(指で覆う、レシートで視界を遮るなど)。
  • ATMのカード挿入口やキーパッドに不自然な箇所がないか確認する(ぐらつき、追加パーツ、テープ跡など)。
  • 取引後は必ずカード・現金・明細を受け取る。カードが戻らない・現金が出ない場合はATM画面の指示に従い、すぐに設置銀行に連絡する。
  • 取引履歴や口座の入出金通知をメール/SMSで受け取る設定にしておくと不正被害の早期発見に有効。
  • 暗証番号は生年月日や連続した数字など推測されやすい番号は避け、定期的に変更する。
  • 海外でATMを使う場合は、国際ブランド(Visa/Plus、Mastercard/Cirrus等)や追加手数料を事前に確認する。

不正被害に遭ったら(初動対応)

  • カードを紛失・盗難・不正利用に気付いたら即座にカード会社・銀行に連絡してカードを停止する。
  • 不正引出しや不審な取引があれば取引明細を保存し、銀行に異議申し立てを行う。必要なら警察にも被害届を出す。
  • ATM周辺の監視映像・領収書・操作した日時やATMの設置場所など、後で証拠となる情報を控えておく。
  • 電話やメールで個人情報を求められても応じない。銀行は暗証番号やワンタイムパスワードを尋ねることは基本的にない。

その他の注意点・便利な機能

  • コンタクトレス(非接触)対応のカードやスマホでの引出しに対応するATMもあり、挿入操作を減らせる。
  • 多言語対応ATMや視覚障がい者向けの音声ガイド、拡大表示などのアクセシビリティ機能がある機種もある。
  • 通帳記入対応ATMでは通帳の取扱いに注意。通帳に記録されない取引もあるので、オンライン照会や明細で確認する。

ATMは日常生活で非常に便利な存在ですが、利用時には周囲の安全確認と暗証番号の管理を徹底することが重要です。万が一不審なことに気づいたら、すぐに設置銀行やカード会社に連絡してください。なお、ATMを利用した詐欺の手口は巧妙化しているため、常に最新の注意情報を確認し、疑わしい点があれば利用を控えましょう。ビデオカメラ等で暗証番号を盗まれる事例もあるため、特に警戒が必要です。

質問と回答

Q: ATMとは何ですか?


A: ATMとはAutomated Teller Machineのことで、銀行口座から現金を引き出すことができる機械です。

Q: 英国でのATMの他の呼び方は?


A: 英国では、ATMはキャッシュマシン、キャッシュポイント、壁の穴と呼ばれることが多いようです。

Q: 一部のATMでは、他にどのような取引ができますか?


A: 一部のATMでは、お金を入れたり、銀行口座の残高を確認したりすることができます。

Q: ATMはどこにあるのですか?


A: 店舗、ショッピングモール、バー、レストラン、募金活動などの特別なイベント会場などに設置されていることがあります。

Q: ATMを利用するために必要なものは何ですか?


A: ATMを利用するには、デビットカードまたはクレジットカードとPIN(Personal Identification Number)が必要です。

Q: ATMにまつわるよくある詐欺は何ですか?


A:ATMを使った詐欺の手口としては、肩越しに暗証番号を聞き出す「ショルダーサーフィン」や、ビデオカメラを設置して暗証番号を聞き出す手口などがあります。

Q: 詐欺師はどのようにして暗証番号と口座番号を使い、誰かの口座にアクセスするのですか?


A: 詐欺師はPIN番号と口座番号を使って、偽のカードを作り、その人の口座を利用することができます。

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