プラザ(広場)とは:スペイン語由来の公共空間の定義と植民地での役割
スペイン語由来の「プラザ(広場)」の定義と植民地都市での役割を、歴史・都市計画・社会的機能の視点からわかりやすく解説。
プラザとは、スペイン語で「野原」に関連する言葉で、街の広場など、都市にある開放的な公共空間を表す。語源的にはラテン語の platea(広い通り)にさかのぼり、さらにギリシャ語の語根(platys:広い)に由来するとされる。歴史的には市場、集会、宗教行事、軍事的行進など多用途に使われ、市民生活の中心となる場所である。
植民地都市での中心的役割
スペイン植民地期の都市計画では、プラザ(特に中心の大広場=プラザ・マヨール/Plaza Mayor)が重要な役割を担った。これは行政・宗教・司法など主要機能を周辺に集中させることで、統治と社会秩序を視覚的にも実現するためである。たとえば、プラザマヨラーには、カテドラル、カビルド(行政センター)、オーディエンシア(法裁判所)の3つがあった。これらの建物は宗教的・行政的・司法的権威を示し、広場は軍事パレードの場となるほどの大きさであることもあった。危機の時や祭りの時には、多くの人が一度に集まれる空間であった。
スペイン領アメリカの植民地都市の多くは、軍隊が集まる広場(Plaza de Armas)を中心に計画されていた。この配置は16–17世紀の律令的な都市設計思想、いわゆる「インディアス法(Laws of the Indies)」に基づき、広場の大きさや周辺街区の配列が規定されていた。広場は通商、集会、司法手続き、祭礼などの日常的かつ儀礼的な場として機能した。
建築的特徴と都市空間としての機能
伝統的なプラザの周辺には、アーケード(ポルタル)やバルコニーを持つ建物が並び、歩行者に雨や日差しの庇護を提供することが多い。中央には噴水や像、庭園が設けられることがあり、座席や露店が並んで地域の市場・交流の場になる。祭りや宗教行列、政治的な集会、時には公開処刑や軍事演習など、公共的なドラマの舞台ともなった。
現代におけるプラザの意義
今日でも多くの都市でプラザは地域生活の中心であり、観光名所、イベント会場、デモや市民活動の場として重要である。保存・再生の対象となることが多く、歴史的景観と現代の利便性を両立させる改修が行われている。
プラザ・デ・トロスとは闘牛場のこと。闘牛場は円形または楕円形の観客席と、砂の競技場(リング)を持つ施設で、伝統的に闘牛の行われる場所だが、近年はコンサートや祭事など多用途に使われる例も増えている。

スペインの代表的な広場であるスペイン・バリャドリッドの市長広場
ショッピングセンター
1922年にミズーリ州カンザスシティにオープンした米国初のショッピングセンターは、「カントリークラブプラザ」と呼ばれ、スペイン風の建築が特徴的だった。最近では、ショッピングモールに似たショッピングセンターを表す言葉としてプラザが使われるようになった。ショッピングセンターをプラザと呼ぶのは、文化的な生活の中心地というイメージを持たせるためである。
関連ページ
- マヨール広場
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