ポリサリオ戦線:サハラウィー民族主義運動と政治組織
1970年代初頭に設立され、西サハラの独立を求めるサハラウィー民族主義運動。サハラ・アラブ民主共和国を宣言し、同地域の未解決の地位問題で中心的な役割を担い続けている。
概要
ポリサリオ戦線(スペイン語:Frente Popular para la Liberación de Saguía el Hamra y Río de Oro、アラビア語:الجبهة الشعبية لتحرير الساقية الحمراء ووادي الذهب)は、政治・外交・軍事の機能を併せ持つサハラウィー民族主義運動である。1970年代初頭に設立され、スペインによる同地域の植民地支配と、その後の近隣諸国による西サハラへの領有主張に対する抵抗を組織した。のちにサハラ・アラブ民主共和国(SADR)を宣言し、モロッコの防衛用砂の防壁の東側で活動する武装部門を維持しつつ、サハラウィー難民キャンプを運営してきた。
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8 画像名称、象徴および主張
この組織は略称の「ポリサリオ」で広く知られ、SADRに結び付く国民的象徴を用いている。掲げる目標はサハラウィー人の自決であり、通常は西サハラを領域とする独立したサハラウィー国家の建設として定義される。ポリサリオは、その運動を反植民地主義および民族解放の理念で位置付け、地域的・国際的な組織における承認と加盟を求めてきた。
起源と設立
ポリサリオは、スペインによる同地域の統治末期に形成されたサハラウィー人の政治的・社会的ネットワークから生まれた。1970年代初頭、組織化された解放運動として設立された。スペインが1975年に撤退すると、モロッコとモーリタニアは西サハラの一部を占領するために進出した。ポリサリオはこれらの勢力に対して武装闘争を行い、領域の一部からモーリタニアの行政を排除した。モーリタニアは後に領有主張を放棄した。
SADRの宣言と指導部
武装闘争の途上で、ポリサリオはサハラウィー人の願望を代表する政府としてサハラ・アラブ民主共和国を宣言した。同運動は長年にわたりモハメド・アブデルアジズが指導し、彼は書記長とSADR大統領を兼任して、2016年に死去するまで数十年にわたりその職にあった。その後の指導部も、政治的代表、外交的働きかけ、難民および自らが統制する地域に関する行政の調整を組み合わせて担っている。
武力紛争、停戦と国連プロセス
ポリサリオは1970年代から1980年代にかけて、モロッコ軍と長期にわたる戦争を行った。1991年、国際連合は停戦を仲介し、停戦の監視と自決に関する住民投票の準備を目的とするミッションを展開した。しかし、その住民投票は実施されていない。有権者資格、投票の政治的条件、相反する領有権主張をめぐる対立により、このプロセスは長年にわたって行き詰まっている。停戦は事実上の分割をもたらし、モロッコが要塞化された砂の防壁より西の大部分を行政上管理・統制する一方、ポリサリオは東側の人口がまばらな地域を統制している。
難民、統治および人道上の課題
多数のサハラウィー人がアルジェリアのティンドゥフ近郊にある難民キャンプで暮らしている。そこでは、ポリサリオと関係する当局が国際人道支援機関と連携し、基本的な行政、教育、保健サービスを提供している。難民問題と避難を強いられたサハラウィー人の福祉は、中心的な人道上の懸念事項である。人権団体はキャンプおよびより広い地域の状況を監視しており、紛争に関与するさまざまな当事者に対する虐待の申し立ても提起されている。
国際的承認と外交
SADRは複数の国家から承認を受け、アフリカの地域組織にも受け入れられたが、承認の状況は一様ではない。多くの国は国際連合の後援の下での交渉による解決を支持している。ポリサリオは、自らの主張を訴え、住民投票または交渉による独立解決への支持を得るため、外交的承認の追求、法的異議申し立て、国際的な提言活動を行ってきた。この紛争は、北アフリカ、アフリカ連合、および同地域により広範な利害を有する国家の間の地域外交において、依然として重要な問題である。
現在の状況と主要課題
状況はなお未解決である。モロッコは西サハラのうち人口が最も多く資源が豊富な地域に対する事実上の統制を維持し、ポリサリオは砂の防壁東側の領域を統制するとともに、サハラウィー人の自決を可能にする政治的解決を求め続けている。主要な論点には、最終的地位の形態(独立、自治、またはその他の取り決め)、難民および国内避難民の処遇、天然資源の管理と利用、合意された住民投票または解決策の実施が含まれる。
参考文献・外部参照
- ポリサリオ戦線――スペイン語による名称
- サギア・エル・ハムラ解放人民戦線
- リオ・デ・オロの歴史的参照資料
- アラビア語名称と翻字
- 西サハラ――領域の概要
- サハラにおけるスペイン植民地史
- 植民地移行と脱植民地化の文脈
- 紛争におけるモーリタニアの役割
- モロッコの行政と政策
- 国際連合の関与と国連西サハラ住民投票ミッション
- ポリサリオの著名な指導者のプロフィール
故モハメド・アブデルアジズは、長年にわたりポリサリオの指導者を務め、SADRの国際的代表でもあった。後継の指導者たちも、外交および組織運営上の取り組みを継続している。
西サハラにおける政治的・地理的分断、ならびにこの紛争がもたらす人道的、法的、外交的帰結は、ポリサリオ戦線とSADRを理解するうえで依然として中心的な要素である。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com ポリサリオ戦線:サハラウィー民族主義運動と政治組織 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/77739