プリカット湖(Pulicat Lake)—インド第2の汽水湖|スリハリコタ島とバードサンクチュアリ
プリカット湖:インド第2の汽水湖。スリハリコタ島やバードサンクチュアリ、サティシュ・ダワン宇宙センターを巡る自然と宇宙が交差する南インドの絶景ガイド
プリカット湖は、オディシャ州のチリカ湖に次いでインドで2番目に大きな汽水湖です。アンドラ・プラデシュ州とタミル・ナードゥ州にまたがり、その96%以上がアンドラ・プラデシュ州、3%がタミル・ナードゥ州の南インド、コロマンデル海岸に位置しています。この湖にはプリカット湖バードサンクチュアリがあります。湖とベンガル湾を隔てるスリハリコタ島には、サティシュ・ダワン宇宙センターがある。湖の南端には漁村のプリカットがあり、これが湖の名前の由来となっている。島の北端にはサティッシュ・ダワン宇宙センターがある。
地理と環境
プリカット湖は海水と淡水が混ざる汽水域(ラグーン)で、季節や降雨量によって面積や塩分度が変動します。湖岸にはマングローブ林や汽水性の湿地が広がり、魚類や甲殻類の重要な繁殖場になっています。また、浅瀬や砂州が多く、水鳥にとって好適な採餌・越冬地となっています。
生物多様性とバードサンクチュアリ
プリカット湖バードサンクチュアリには多種多様な渡り鳥が訪れます。特に冬季(11月〜翌年3月)はユーラシア方面から多くの水鳥が集まり、群れをなして越冬します。
- フラミンゴ(Greater/lesserを含む)やペリカン
- サギ類、コサギ、チュウシャクシギなどのシギ・チドリ類
- 様々なカモ類や海鳥、猛禽類も観察される
また、マングローブ域は魚類・甲殻類の育成場として地域漁業にも重要な役割を果たしています。
脅威と保全の取り組み
近年、プリカット湖は以下のような脅威に直面しています。
- 養殖池や塩田の拡大による生息地の改変
- 上流からの土砂堆積や淡水流入の減少による生態系変化
- 都市化・観光・汚染などによる水質悪化
- 違法漁業や乱獲による資源圧迫
このため、行政やNGOがマングローブの再生、漁業管理、コミュニティ主体の保全活動、エコツーリズム推進などを進めています。地域住民と連携した持続的な利用が鍵となっています。
見どころと観光情報
プリカット湖はバードウォッチングやボートサファリで人気があります。特に冬季は多くの渡り鳥が見られるため観察のベストシーズンです。アクセス拠点となるのはプリカットの漁村や周辺の港町で、チェンナイから車でアクセス可能なため日帰り観光や週末の小旅行先としても利用されます。
- 見学方法:地元ガイドや漁師が案内するボートツアーが一般的
- ベストシーズン:11月〜3月(渡り鳥の越冬期)
- 注意点:干潮・満潮や天候で運行状況が変わるため事前確認を推奨
スリハリコタ島とサティシュ・ダワン宇宙センター
湖と海を隔てる砂州状の島、スリハリコタには、インド宇宙研究機関(ISRO)の打上げ拠点であるサティシュ・ダワン宇宙センター(SDSC)が位置しています。ここではロケットの打ち上げが行われ、打ち上げ時には周辺地域からその様子を遠望する観光客もいます。宇宙センターは立ち入り制限区域があるため、一般見学は制限されていますが周辺からの見学やロケット打上げ情報をチェックして訪れるのが良いでしょう。
まとめ
プリカット湖は、豊かな生態系と渡り鳥の重要な越冬地であり、地域の漁業や文化とも深く結びついています。一方で開発や環境変化による圧力も大きいため、保全と利用のバランスが求められています。自然観察や地域理解を深めるために、訪れる際は現地ルールに従い、持続可能な観光を心がけてください。

プリカット湖
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