プトゥマヨ県は、コロンビア南西部にある行政区画で、県都はモコアである。名称は、西アマゾン流域の主要な水路であるプトゥマヨ川に由来する。ここは周辺諸国との国境地帯の一部をなし、高地アンデスとアマゾン低地をつなぐ移行帯でもある。プトゥマヨは、密な熱帯雨林、急斜面の雲霧林、点在する集落で知られる。
地理と環境
地形はアンデス山麓からアマゾンの低平地まで連続している。低地は湿潤で温暖であり、高地ではより涼しく降水量も多い。県内には多様な鳥類・哺乳類・植物を含む高い生物多様性があり、アマゾン流域全体につながる重要な淡水系も抱えている。
人々、文化、歴史
人口は比較的少なく、居住地も分散している。先住民集団とメスティーソの共同体が地域各地に暮らし、行政中心地の発展と並行して伝統的な慣行を守っている。この地域には、先コロンブス期の居住、植民地時代の辺境としての性格、そしてアマゾン流域におけるゴム交易など、複雑な歴史がある。プトゥマヨは20世紀後半に現在の県として成立し、近年数十年は国内の社会・治安問題の影響も受けてきた。
経済、土地利用、課題
地域経済は、自給的農業、牧畜、林業、石油探査などの採取活動を組み合わせている。違法なコカ栽培と武力紛争の遺産は、開発と統治の課題を生んできたが、近年は代替生計手段の促進と保全に向けた取り組みも進められている。また、川、森、先住民文化を中心とする限定的なエコツーリズムも見られる。
主な特徴と意義
- 南はペルー、南西はエクアドルに接し、越境水系や生態系の面で戦略的に重要である。
- 県都モコアは地域のサービス拠点・交通拠点であり、豪雨に関連する大規模な自然災害の影響を受けたことがある。
- 西アマゾンの生態回廊の一部として、保全上の価値が高い。