bad guy は、アメリカの歌手Billie Eilishが録音した楽曲で、デビュー・アルバムWhen We All Fall Asleep, Where Do We Go?(2019年)に収録されています。楽曲はエイリッシュ自身と兄のFinneas(Finneas O'Connell)によって共作され、プロデュースもFinneasが担当しました。シンプルな指のスナップやクリックを主体としたビートに、エレクトロニックな要素と曲末のトラップ風ブレイクダウンが組み合わさった特徴的なサウンドが特徴です。
リリースとチャート成績
「bad guy」は2019年にシングルとして発表され、発表直後から世界各国で注目を集めました。オーストラリア、カナダ、アメリカなどでチャート上位に入り、特にアメリカのBillboard Hot 100では2019年8月19日付で初めて1位を獲得しました。この1位獲得により、エイリッシュは2000年代以降(2001年生まれ)のアーティストとして初めてHot 100のトップに立った人物となりました。
音楽性と構成
楽曲は主にエレクトロニック・ポップを基調としつつ、ミニマルなリズム、低めのボーカル、そして曲の最後に現れるトラップ風のブレイクダウンが印象的です。通奏低音的なベースラインと、指のスナップやクリックが楽曲全体のリズムを支え、歌詞の不気味さや皮肉めいたトーンと相まって独特の世界観を生み出しています。
ミュージックビデオ
公式ミュージックビデオは視覚的にも強いインパクトがあり、監督はDave Meyersが務めました。ビデオはユニークでしばしば驚きを与える演出が取り入れられ、リリース後はYouTubeなどの動画プラットフォームで多くの再生回数を記録しました。
リミックスとコラボレーション
2019年7月11日、エイリッシュはカナダの歌手ジャスティン・ビーバーとのリミックスを発表しました。ビーバーはリリース前にSNSで「リミックス」に関するツイートをしており、双方のファンの注目を集めました。
受賞歴と評価
- 2020年1月26日に開催された第62回グラミー賞で、「bad guy」はRecord of the Year(レコード・オブ・ザ・イヤー)とSong of the Year(ソング・オブ・ザ・イヤー)を受賞しました。
- 同曲はBest Pop Solo Performance(最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス)にもノミネートされましたが、リッゾの「Truth Hurts」が受賞し、そちらに敗れました。
批評面でも、楽曲の斬新なサウンドとエイリッシュのボーカル表現が高く評価され、彼女を「次世代のポップ・アイコン」と位置づける声が多く聞かれました。
影響とライブでの扱い
「bad guy」はリリース以降、エイリッシュの代表曲の一つとなり、フェスティバルやTV出演、ツアーなどで頻繁に披露されています。また同曲の成功は、エイリッシュとFinneasによるDIY的で家族的な制作スタイルがポピュラー音楽の制作手法として注目されるきっかけにもなりました。
以上のように、「bad guy」は楽曲としての革新性、商業的成功、主要音楽賞での受賞といった面で2019年からその後にかけて大きな足跡を残した一曲です。