ベルリンのRegierender Bürgermeister(統治市長)とは:選出方法・権限・上院の役割
ベルリンのRegierender Bürgermeister(統治市長)とは?選出方法・権限・上院の役割を図解でわかりやすく解説。任命プロセスや上院構成も詳述。
ベルリンのRegierender Bürgermeister(英語:Governing Mayor)は、ベルリン市(市州)の行政トップであり、実務的にはドイツの各州首相に相当する役割を担います。統治市長はドイツの大州の大統領に相当します。
選出方法
Regierender Bürgermeister(統治市長)は、州議会であるアッゲボルデンハウス(Abgeordnetenhaus、英語:下院)の議員によって選出されます。通常は州議会選挙の結果に基づき、議会の多数派(単独多数または連立)を構成する政党の党首が候補として選ばれます。選出は議会での投票によって行われ、過半数の支持が必要です。過半数が得られない場合は再投票や連立交渉が行われます。
任期と解任
統治市長の任期は、通常州議会の任期に合わせられます(現在ベルリンでは州議会選挙はおおむね5年ごと)。州議会は、必要に応じて議会による不信任決議や再選挙を通じて市長を交代させることができます。多くのドイツの州と同様、議会による解任や上院(Senat)メンバーの解任は議会の決議を要します。
権限と職務
- 行政の最高責任者:ベルリンの行政全体を指揮し、市政運営の基本方針を決定します。
- 上院(Senat)の議長:上院会合を主宰し、閣僚的機能を持つ上院議員(Senatoren)とともに政策を協議・決定します。
- 人事権:上限(通常8名までとされる)で上院議員を指名し、州議会の承認を得て任命します。上院議員はそれぞれ教育、環境、内務など担当分野の行政を担います。
- 代表権:ベルリン市州を国内外で代表し、連邦政府や他州、国際的な関係機関との窓口となります。
- 政策・予算の策定:行政方針の提示および州予算案の作成に主導的役割を果たします。
上院(Senat)の役割と構成
上院(Senat von Berlin)は、統治市長(Regierender Bürgermeister)と複数の上院議員(Senatoren)および必要に応じた副市長(Bürgermeister)で構成される集合的内閣です。上院議員は各省・行政部門(Senatsverwaltungen)を率い、日常の行政運営と各分野の政策実施を担当します。上院は基本的に集団的決定機関として機能し、重要課題は上院会議で協議のうえ決定されます。
副市長(Bürgermeister)の役割
上院のうち通常2名は副市長の肩書を持ち、統治市長不在の際の代理を務めます。副市長は連立協定上のポストとして割り当てられることが多く、政権内での政治的バランスをとる役割も果たします。
対外的・連邦レベルでの働き
統治市長はベルリンを代表して連邦政府や他州との交渉・連携を行います。また、ベルリンはドイツ連邦参議院(Bundesrat)に代表を送り、州としての意見や要望を連邦レベルに反映させます。
まとめ
要するに、ベルリンのRegierender Bürgermeisterはベルリン市州の行政責任者であり、州議会(アッゲボルデンハウス)によって選出され、上院(Senat)を率いて行政・政策を実行します。上院議員の指名・監督、予算や政策の決定、連邦や他都市との関係構築など、多岐にわたる役割を持つ点が特徴です。
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