ロイヤルランブル(2019年)は、2019年1月27日にアリゾナ州フェニックスのチェイスフィールドで開催されたWWEの興行で、WWEの定額配信サービスであるWWEネットワークと一般のペイパービューで視聴できました。大会はNXT TakeOverの興行の直後に行われ、〈フェニックス〉で開催された大会で、Worlds Collideの前に実施されました。大会の紹介文中にはロイヤルランブルの30回目のとありますが、実際にはロイヤルランブルは1988年の第1回大会から数えて2019年大会は32回目の開催でした。大会主催者であるWWEは会場入場者を48,193人と発表しましたが、レスリング記者のデイブ・メルツァーは実際の入場は約4万人程度だったと指摘しています。大会のスポンサーはゴールデン・クリスプでした。
大会概要
この大会では合計10試合が行われ、そのうち3試合はプレショー(キックオフ)で実施されました。メインの見どころは男女それぞれ30人出場のロイヤルランブル戦と、各ブランドで行われた王座戦でした。大会当日の会場の雰囲気や試合展開は多くの話題を呼び、特に女子ロイヤルランブル戦での優勝と、その後の展開が大きな注目を集めました。
主な試合結果(要点)
- 男子ロイヤルランブル戦:セス・ロリンズが優勝し、後の大舞台(WrestleMania)での挑戦権を獲得しました(優勝者:セス・ロリンズ)。
- 女子ロイヤルランブル戦:ベッキー・リンチが優勝しました(優勝者:ベッキー・リンチ)。ベッキーは同大会でSmackDown女子王座挑戦も行っており(後述)、この勝利が以後のキャリアで重要な転機となりました。
- SmackDown女子王座戦:アスカ(王者)にベッキー・リンチが挑戦しましたが、アスカが防衛しました(ベッキーはこの試合で敗退)。
- ユニバーサル王座戦:ブロック・レスナー(王者)はフィン・バロールに勝利して王座を防衛しました。
- WWE王座戦:ダニエル・ブライアン(王者)はAJスタイルズに勝利して王座を防衛しました(詳細は後述)。
- Raw女子王座戦:ロンダ・ラウジー(王者)はサーシャ・バンクスを破り王座を防衛しました(王者防衛:Raw 女性選手権)。
大会のハイライトと意義
- ベッキー・リンチは大会中にSmackDown女子王座への挑戦を行ったものの敗北し、その後女子ロイヤルランブル戦で優勝するという劇的な展開を見せました。この勝利によりベッキーは当時のトップシーンへ返り咲き、のちにWrestleMania 35でのメインイベント(ロンダ・ラウジー、シャーロット・フレアーとの三つ巴)へつながっていきます。
- セス・ロリンズの男子ロイヤルランブル優勝は、彼のメインロースターにおける立場を強める重要な出来事となりました。ロイヤルランブル優勝は通常、年間最大興行であるWrestleManiaでの王座挑戦権を意味します。
- 主要王座の防衛(ブロック・レスナーのユニバーサル王座、ダニエル・ブライアンのWWE王座、ロンダ・ラウジーのRaw女子王座など)は、当時のブランド分割体制下でのストーリーラインの継続を示しました。
大会の批評・反応
大会は興行面・演出面で賛否両論を呼びました。ロイヤルランブル戦自体は恒例のサプライズや新旧スターの交錯で話題となった一方、王座戦の決着方法や一部の試合の短さについてはファンやメディアから批判もありました。また、WWEの発表した入場者数に対する異論(デイブ・メルツァーの指摘など)も話題になりました。
大会全体の概要(簡潔版)
- 開催日:2019年1月27日
- 会場:チェイスフィールド(アリゾナ州フェニックス)
- 配信:WWEネットワーク、ペイパービュー
- 試合数:計10試合(プレショー3試合含む)
- 主な勝者:セス・ロリンズ(男子ロイヤルランブル)、ベッキー・リンチ(女子ロイヤルランブル)
- スポンサー:ゴールデン・クリスプ
この大会は、以降のWrestleManiaシーズンに大きな影響を与えた大会の一つであり、特にベッキー・リンチの台頭とそれに続くメインイベント出場は、女子プロレス人気の高まりを象徴する出来事となりました。