サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジとは|カリフォルニアの構造・歴史・特徴

サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジの構造・歴史・特徴を徹底解説。吊り橋と自立式スパン、震災復旧、世界最大級の幅や通行方式を写真で詳述。

著者: Leandro Alegsa

サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジは、カリフォルニア州サンフランシスコに架かる一連の橋で、州間高速道路80号線の一部を成しています。サンフランシスコ湾を横断して都市間を結ぶ重要な交通路であり、複数の構造形式を組み合わせた橋梁群として知られています。

構造の特徴

橋は大きく西側スパンと東側スパンに分かれます。西側スパンは二層式(ダブルデッキ)の吊り橋で、上層が西行(サンフランシスコ方面)、下層が東行(オークランド方面)の車線になっています。西側スパンは長大な主塔と懸索で車道を支持する典型的な吊り橋構造です。

東側スパンはかつて片持ち梁橋(カンチレバー式)を含む構成でしたが、現在は新たに設けられたシングルデッキの自立型(自碇式)吊り橋と高架スカイウェイ(連続桁橋)による構成になっています。新しい東側スパンは両方向の車線を同一デッキ上に配し、幅員が非常に広いのが特徴です。これにより車道数・通行容量の確保と耐震性能向上が図られています。

歴史と改修

元のベイブリッジは1936年に開通し、第二次世界大戦前後からベイエリアの主要幹線として使われてきました。1989年のロマ・プリエタ地震(Loma Prieta地震)では、特に東側の旧片持ち梁部分に大きな被害が発生し、一部の上部道路が崩落しました。この地震被害が、東側スパンの全面的な耐震補強・再建を進めるきっかけの一つとなりました。

その後、老朽化と耐震性の問題を受けて東側スパンの全取り替え工事が行われ、2013年に新しい東側スパンが開通しました(新スパンは自立型吊り橋と長いスカイウェイの組み合わせ)。このプロジェクトは設計・施工ともに大型かつ複雑で、費用や工期、景観・環境への影響などで多くの議論と注目を集めました。

交通・運用

ベイブリッジは自動車の通行が主体で、複数車線を持つため通勤時間帯の主要なルートとなっています。通行料金(トール)は片方向にのみ徴収される方式が採られており、電子料金収受システム(FasTrak等)や近年のキャッシュレス化により料金所周辺の渋滞緩和が図られています。

歩行者・自転車の通行は一部で制限されており、恒常的な歩行者用通路は限られています。公共交通(バス等)は橋を利用しており、ベイエリアの交通ネットワーク上で重要な役割を担っています。

その他の特徴・影響

  • 中間に位置するYerba Buena Island(ヤーバ・ビンヤード島、別名:Treasure Island)を介して橋が二つに分かれる点が構造上の特徴です。
  • 新しい東側スパンは耐震性を大幅に高めることを目的として設計され、現代的な耐震技術や材料が導入されています。
  • 幅員の広さや二層構造などから、世界でも有数の規模を持つ橋の一つとして紹介されることが多く、景観上・交通上ともに地域社会に大きな影響を与えています。
  • 再建工事は技術的・財政的に大規模であり、将来の維持管理や耐震補強に関する議論が続いています。

サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジは、歴史的な価値と現代的なインフラニーズを併せ持つ橋梁であり、ベイエリアの発展と安全性を支える重要な構造物です。



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