サンタフェリシダーデ(クリチバ)—イタリア移民の歴史と名物レストラン
サンタフェリシダーデは、ブラジル・パラナ州クリチバ市の歴史ある地区で、イタリア移民の文化を色濃く残す場所です。町並みや家族経営のレストラン、伝統的な行事が今も大切に守られており、地元住民だけでなく観光客にも人気があります。
歴史
この地区は、1878年にイタリア人移民がパラナ州に到着したころに成り立ちました。移民たちは農業や小規模な商売を営みながら、手仕事や料理の技術を受け継ぎ、やがて地域の経済と文化を築き上げました。石造りや煉瓦造りの古い家屋、伝統的な屋根瓦など、当時の面影を残す建物が今でも見られます。
見どころ
おいしい食べ物のほかに、訪問者や観光客には次のような魅力があります。
- - ゼラニウムの家
移民の暮らしや庭づくりの伝統を伝える建物で、外観の花飾りやインテリアから当時の生活を感じ取れます。 - - ハウスカルピ。
保存状態の良い世俗的(世俗的=宗教施設ではない市民の建物)な邸宅の一つで、建築様式や内装が注目されます。 - 伝統的な教会や小さな博物館、地元の工芸品店、ワインやチーズを扱う専門店など
グルメ情報
サンタフェリシダーデは「イタリア料理の街」として知られており、家族経営のトラットリアやリストランテが多数あります。手打ちパスタ、ラグー、ポレンタ、アンティパスト、家庭的なデザート(ティラミスやカンノーリなど)を出す店が多く、地元産のワインやチーズと合わせて楽しめます。週末は特に混み合うため、人気店では事前の予約をおすすめします。
アクセスと観光のヒント
- クリチバ中心部からは車や路線バスで行くことができ、交通状況にもよりますが車でおよそ15〜30分ほどです。
- 営業時間はレストランや店舗で異なります。ランチタイムや週末は混雑するため、平日にゆっくり訪れるか、予約・確認をしてから行くと安心です。
- 敷地内や周辺には駐車場が限られる場所もあるため、車で訪れる際は早めの到着を心がけてください。
- 地元のワインや保存食、手工芸品はお土産に適しています。現金のみの小さなお店もあるので、少額の現金を用意しておくと便利です。
この界隈は、女性ポルトガル人フェリシダージ・ボルヘスへのオマージュが込められています。歴史と食文化が調和したサンタフェリシダーデは、クリチバ訪問時にぜひ立ち寄りたいエリアです。