ソナタ・アークティカは、1996年にケミで結成されたフィンランドのパワーメタルバンドである。
バンド名の原型はTricky Beans。3枚のデモ音源を発表後、Tricky Meansに改名。その後、現在のバンド名となる。
彼らがこれほど有名になり、人気を博す以前は、Nightwishというバンドのツアーに参加し、演奏することでメタルファンから注目された。
Sonata Arcticaの最初の音楽アルバムはEclipticaである。1999年11月にフィンランドで発売され、その他の国では2000年に発売された。日本では3万枚が販売された。最新のスタジオ録音は『Stone grow her name』(2012年)。
概要と音楽性
ソナタ・アークティカは、速いテンポとメロディアスなギターリフ、シンセサイザーを生かした明快なメロディ、そしてドラマチックな歌詞を特徴とするパワーメタル/メロディックメタルのバンドである。楽曲はキャッチーなサビと叙情的なメロディを重視しつつ、バラードやアコースティック曲、プログレッシヴな要素を取り入れるなど、アルバムごとに変化と進化を見せてきた。
代表作と楽曲の変遷
デビュー作Ecliptica(1999/2000)はバンドの代表作であり、「FullMoon」や「Replica」といったシングルで国際的な注目を集めた。その後の作品群では、より複雑な編曲や暗めのテーマを取り入れたUnia(2007)のような実験的傾向や、アコースティック/ロック寄りのアプローチを示したStones Grow Her Name(2012)など、多彩な展開を見せる。2014年以降は再びメロディックでパワーメタル色の強い作風に回帰し、ファンから高い評価を得ている。
主なヒット曲(例)
- FullMoon
- Replica
- Don't Say a Word
- Tallulah
- The Cage
メンバーと編成の変遷
バンドの中心人物はリードボーカルであり主要ソングライターのトニー・カッコ(Tony Kakko)で、彼の作るメロディや物語性の高い歌詞がソナタ・アークティカのアイデンティティを形作っている。初期メンバーにはギタリストのヤニ・リーマタイネン(Jani Liimatainen)らが含まれ、彼らの卒業や加入などでラインナップは時折変化してきた。ギタリストやキーボード、ベース、ドラムの入れ替わりはあったものの、トニーを中心としたバンドの音楽的方向性は一貫している。
来日・日本での人気
日本ではデビュー作Eclipticaが約3万枚を売り上げるなど高い人気を誇り、来日公演やフェス出演で根強いファンベースを築いている。日本のメタル/ロックファンからの支持は特に厚く、ライブでのパフォーマンスやサイン会などでの交流も頻繁に行われてきた。
ディスコグラフィー(主要アルバム)
- Ecliptica(1999/2000)
- Silence(2001)
- Winterheart's Guild(2003)
- Reckoning Night(2004)
- Unia(2007)
- The Days of Grays(2009)
- Stones Grow Her Name(2012)
- Pariah's Child(2014)
- The Ninth Hour(2016)
- Talviyö(2019)
特徴と影響
影響源としては北欧メタルの流れ(StratovariusやHelloween、その他のメロディック/パワーメタルバンド)を汲みつつ、ポップス的なメロディ構築や物語性のある歌詞、アコースティックな要素の導入などが挙げられる。ライブではエネルギッシュな演奏と観客との一体感が評価されている。
まとめ
ソナタ・アークティカは1996年の結成以来、メロディックでキャッチーかつ時に実験的な作風を続け、世界中のメタル・ファンに影響を与えてきたフィンランドを代表するバンドの一つである。新作リリースやツアーを通じて、現在も精力的に活動を続けている。