サウンド・ザ・アラームは、エモバンド、セイヴス・ザ・デイの5枚目のスタジオアルバムで、2006年4月11日にVagrant Recordsからリリースされた。プロデュースは、バンドの最初の2枚のアルバム『Can't Slow Down』と『Through Being Cool』を手がけたSteve Evettsが担当している。全編の歌詞はクリス・コンリー(Chris Conley)が執筆しており、バンドの作品の中でも特に暗く、私的で内省的なテーマが強く打ち出された作品である。2003年のIn Reverieで見られた実験的・音色的な変化からの回帰として、多くのファンや評論家に歓迎された。
制作とテーマ
制作面では、Steve Evettsの起用により、ギターの歪みやテンポ感など“クラシック”なセイヴス・ザ・デイのサウンドを意識したアプローチが取られている。クリス・コンリーの歌詞は自己嫌悪、孤独、精神的な揺らぎや人間関係の崩壊など、個人的な闇を率直に描写しており、従来のポップ・パンク的な明るさとは対照的な重厚さがある。コンリー自身はPunknews.orgのインタビューで、本作が自己発見をめぐる3部構成のコンセプトの一部であると説明しており、これは、自己発見についての彼らの三部作である。
リリースと反響
アルバムはチャート的にも一定の成功を収め、ビルボード200で最高位67位を記録した。批評家の評価は概ね好意的で、特に初期のサウンドへの回帰とコンリーの率直な歌詞表現が評価された一方で、一部には「過去作の焼き直し」といった指摘もあった。ファンの間では2003年の音楽性の変化を経ての“原点回帰”として受け止められ、ライブでの支持も強かった。
収録曲と代表曲
アルバムからの代表曲の一つ「Head for the Hills」は、人気のスポーツゲームMadden NFL 07のサウンドトラックにも採用され、作品の露出向上に寄与した。その他の楽曲も通して暗めのトーンと緊張感のあるアレンジが貫かれているため、本作は通して聴くことで一貫した世界観を感じ取れる構成になっている。
ツアーと影響
リリース後、セイヴス・ザ・デイは本作のプロモーションを兼ねたツアーを行い、アメリカ国内外でライブを展開した。本作で示した内省的で濃密な作風は、後の作品やバンドのファン層にも影響を与え、バンドのカタログにおける重要な一枚として位置付けられている。
総じて、サウンド・ザ・アラームは、セイヴス・ザ・デイのキャリアにおける転換点の一つであり、個人的な苦悩を正面から描いたことで評価される作品である。