スタッフの意味とは?杖・従業員・五線譜など多義語を解説

「スタッフ」の多義語を分かりやすく解説—杖・従業員・五線譜から軍隊・建築・歴史的用法まで、用例と語源でしっかり理解。

著者: Leandro Alegsa

スタッフは英語の "staff" をカタカナ表記にした語で、文脈によって複数の意味を持ちます。以下で代表的な用法ごとにわかりやすく解説します。

主な意味と解説

  • Staff (stick), 歩行を助けるための棒やポール、または武器として使用するためのもの。
    解説:いわゆる「杖(つえ)」「棒」。山歩きに使うトレッキングポールや、格闘用の長い棒(例:クォータースタッフ)などを指します。語源は古英語の stæf(棒)。
  • 従業員、会社やその他の組織で働く人々のグループ。
    解説:最も日常的な用法の一つで「スタッフ=職員・従業員」。例:店舗スタッフ、医療スタッフ、イベントスタッフなど。集合名詞として扱われ、文脈によっては単数扱い(the staff is…)や複数扱い(the staff are…)されます。
  • 五線譜(音楽)(または五線譜)、音符を書くための5本の横線。
    解説:音楽用語としての "staff"(米語)/"stave"(英語) は五線譜を指します。五線上に音符や記号を書き、音の高さやリズムを表します。
  • オフィスのスタッフ、重要な人が儀式に使う棒やポール。
    解説:ここでは二つの別の意味が混在しています。1) オフィスや組織内で働く「スタッフ(従業員)」。2) 儀式用の杖(王の笏(しょく)や宗教的な象徴としての杖)など、象徴的・格式的に用いる棒。
  • スタッフ(建築資材)、装飾用人工石製品
    解説:「スタッフ」は19世紀末から上演や博覧会の仮設建築で用いられた合成素材(石灰・糊・繊維などで作った人工石調の素材)を指します。一時的な装飾や造形に使われました。
  • Staff(military)、軍の指揮と計画の人々。
    解説:軍事用語としての「参謀(staff officers)」や「参謀本部(the general staff)」を指します。作戦計画、情報、補給などを担当する専門職の集団です。
  • Jacob's staff(ヤコブの杖)、測量用の道具。
    解説:航海や天文学、測量で使われた測器の一種。角度を測るための棒状の器具で、歴史的に用いられました。
  • 中世の武器として使われていた長い棒「クォータースタッフ」。
    解説:「クォータースタッフ(quarterstaff)」は中世〜近世の長い棒状武器で、護身や決闘、軍事訓練に使われました。長さや握り方に地域差があります。
  • 坊主は、日本の武道で武器として使われる長い棒。
    解説:ここは表記の揺れがあるため整理すると、日本の伝統武術で用いる長い棒は「棒(ぼう)」や「棍(こん)」「棒術」と呼ばれます。護身や演武、稽古に用いられる武器です。
  • ポーランドの詩人、レオポルド・スタッフ(1878-1957)。
    解説:人名としての「スタッフ(Staff)」も存在します。ポーランドの詩人レオポルド・スタッフは近代詩の重要人物の一人です。
  • 中国武術の武器であるガン(杖)。
    解説:中国武術での「棍(gun、棒)」も staff に相当する用語です。長さや技法は流派により異なります。
  • スタッフとは、単線の鉄道で使用される安全装置のこと。
    解説:鉄道では「スタフ(staff)方式」と呼ばれる通票(通行許可)制度があり、単線区間に同時に複数の列車が入らないようにするための安全装置・運行方式を指します。

語形・複数形、関連語

NB "staff "の複数形はstavesです。ただし用法によっては staffs が使われることもあります。一般的な使い分けは次の通りです:

  • staves:杖・棒・五線など「物理的な棒」や「五線譜」を指す場合に使われることが多い(特に英語の伝統的用法)。
  • staffs:従業員・職員集団を表す場合は staffs を用いることが一般的(例:different company staffs)。ただし集合名詞として単数扱いされることもある(the staff is…)。

また、staveという単語は単数形の名詞として、以下のような意味で使われます。

  • 樽の側板(barrel stave)— 樽を構成する個々の木の板。
  • (音楽)五線の一線(特に英語では stave が五線譜を指すことがある)
  • (動詞)to stave off — (危険・問題などを)食い止める、回避する(※これは動詞用法)。

使用例(日本語での言い回し)

  • 登山で「トレッキングポール(スタッフ)」を使う。
  • 「イベントスタッフが会場を案内します」→ 従業員・運営スタッフ。
  • 「五線譜(staff/stave)にメロディを書く」→ 音楽用語。
  • 「参謀本部(the General Staff)」→ 軍事組織のスタッフ。

まとめると、「スタッフ」は文脈次第で「棒(杖)」「従業員」「楽譜の五線」「建材」「軍参謀」「人名」など多彩な意味を持ちます。英語の綴りと用法(staff / stave / staves / staffs)に注意して使い分けてください。

質問と回答

Q:スタッフとは何ですか?


A: 五線譜とは、歩くための棒、従業員のグループ、音符を書くための水平線など、さまざまなものを指します。

Q: 五線譜とは何ですか?


A: スタッフ・オブ・オフィス(staff of office)とは、重要人物が儀式のために使用する棒やポールのことです。

Q: ヤコブの杖とは何ですか?


A:ヤコブの杖は測量に使われる道具です。

Q: クォータースタッフとは何ですか?


A:クオータースタッフは中世の武器として使われた長い棒です。

Q:ボーとは何ですか?


A: 棒は、日本の武道で武器として使われる長い棒です。

Q: レオポルド・スタッフとは誰ですか?


A: レオポルド・スタッフ(1878-1957)はポーランドの詩人です。

Q: 中国武術の杖は何と呼ばれていますか?


A: 中国武術では杖を銃と呼びます。


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