スティーヴン・T・ウォーランド(1923–2017)— アメリカの経済学者・社会経済学者
経済思想史、厚生経済学、社会経済学の研究で知られるアメリカの経済学者。『スコラ学と厚生経済学』の著者で、長年ノートルダム大学の教授を務めた。
概要
スティーヴン・セオドア・ウォーランド(Stephen Theodore Worland、1923年2月19日 – 2017年7月29日)は、経済思想史を厚生経済学および社会経済学と結び付けた研究で知られるアメリカの経済学者である。ネオガ(イリノイ州)に生まれ、経済学を学んだ後、キャリアの大半をノートルダム大学で過ごした。同大学では幾世代もの学生を教えるとともに、経済学における規範的問題について研究した。
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1 画像生い立ちと教育
イリノイ州で過ごした形成期は、経済制度が人びとの日常生活にどのような影響を及ぼすかという関心につながった。学部および大学院での課程はイリノイ大学で修了し、そこで経済理論と思想史の訓練を受けた。初期の学術研究には、経済的推論を支える道徳的・哲学的基盤への持続的な関心がすでに表れている。
学術的経歴と研究関心
ノートルダム大学の教員となった後、ウォーランドは経済問題を歴史的視点と倫理的視点の双方から検討する研究者として、独自の立場を築いた。厚生経済学の発展、スコラ学の道徳思想が後世の経済思想に及ぼした影響、そして公共政策における正義の役割について著作を発表した。その研究は、経済学、道徳哲学、思想史を横断する学際的なものとしばしば評される。
主要著作
ウォーランドは、Scholasticism and Welfare Economics(ノートルダム大学出版局、1967年)で最もよく知られる。同書では、中世スコラ学の倫理思想と厚生経済学の概念の成立との連続性を探究した。また、ロナルド・L・コーエン編Justice: Views from the Social Sciences(シュプリンガー、1986年)に「Economics and Justice」という重要な論考を寄稿し、分配的正義に対する経済学的アプローチを論じた。
主題と方法
ウォーランドは著作全体を通じて、慎重な歴史研究と明確な規範的探究を重視した。道徳的直観や哲学的学説が経済学上のカテゴリーの形成にいかに影響したかを示そうとし、厚生基準が単なる技術的手段として提示されるのではなく、倫理的推論に基礎付けられうることに関心を寄せた。新しい数学的モデルを生み出すよりも、概念的基礎を明確化し、思想的系譜をたどることに力を注いだ。
教育と指導
ノートルダム大学の長年の教員として、ウォーランドは学部・大学院の教育、カリキュラム開発、学生指導に携わった。同僚や元学生は、経済学教育に倫理的考察を統合することへの彼の尽力に言及している。彼は学生に対し、政策問題を扱う際には実証的分析と規範的含意の双方を考慮するよう促した。
評価と影響
ウォーランドの研究は、経済思想史の研究者や、経済学と倫理学の接点で研究する学者によって引用されてきた。とりわけ、厚生経済学の知的歴史、ならびに宗教的・道徳的伝統が経済的言説を形作ってきたあり方に関心をもつ研究者にとって、その仕事は重要である。主流の応用経済学で広く知られた人物ではないものの、その貢献は社会経済学と思想史の一分野において影響力を保っている。
晩年と遺産
ウォーランドは晩年に至るまで執筆を続け、学術的な議論に参加した。2017年7月29日、コロンバス(インディアナ州)の自宅で死去した。彼の遺産は、その著作と、正義、人間の福祉、経済思想の道徳的基盤をめぐる問いを継承してきた学生・研究者たちの中に残されている。
主要文献
- Scholasticism and Welfare Economics。ノートルダム大学出版局、1967年。
- 「Economics and Justice」所収:ロナルド・L・コーエン編Justice: Views from the Social Sciences、シュプリンガー、1986年。
- 経済思想史、厚生基準、および道徳哲学と公共政策の関係に関する論文・エッセイ。
関連研究と研究の方向性
ウォーランドの研究に関心をもつ者は、中世の道徳思想と現代の厚生理論の接点、社会厚生関数の背後にある規範的前提、経済政策をめぐる論争における正義の役割を検討することができる。ノートルダム大学の学術図書館および機関アーカイブには、彼の教育と著作を明らかにする追加の文書や講義資料が所蔵されている可能性がある。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com スティーヴン・T・ウォーランド(1923–2017)— アメリカの経済学者・社会経済学者 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/93768
出典
- therepublic.com : "Stephen T. Worland"
- hope.dukejournals.org : "Aristotle as a Welfare Economist: A Comment, with a Reply by Stephen T. Worland"