『ア・チーム』は、1983年から1987年にかけてNBCで放送されたアメリカのアクション・アドベンチャーテレビシリーズである。物語は、米陸軍特殊部隊の元兵士4人が軍法会議にかけられ、拘束を脱して逃亡者となり、各地を移動しながら困っている人々を助ける姿を追う。たいていは報酬を受け取って仕事を引き受ける。各話は基本的に完結型で、迫力あるアクション、誇張されたユーモア、大がかりな即席装置、そして正義や忠誠をめぐる道徳的なテーマが組み合わされている。舞台は主にロサンゼルスとその周辺だが、エピソードごとの形式を支えるため、チームはさまざまな環境で任務にあたる。

主な登場人物

  • ジョン・"ハンニバル"・スミス ― まとめ役で変装の名人。綿密な計画を立てることで知られ、「よく考えてから動く」ことを好む。
  • テンプルトン・"フェイス"・ペック ― 口がうまい詐欺師であり調達係。任務に必要な装備や資金を手配する。
  • B・A・バラカス ― 頑丈な整備士であり、チームの力仕事を担う存在。腕力、忠誠心、そして飛行機嫌いで知られる。
  • H・M・"ハウリング・マッド"・マードック ― 風変わりな操縦士で、その予測不能な行動は笑いの要素であると同時に、チームにとって実用的な強みでもある。

これらの登場人物は、役割がはっきりと補完し合うように設計されている。ハンニバルは指揮と計画、フェイスは調達と対人工作、B・A.は技術力と実力行使、マードックは航空の知識とコメディ・リリーフを担う。彼らの掛け合いと個性の違いが作品の大きな魅力であり、各メンバーが異なる才能を持ち寄ることで、しばしば即興的に編み出される解決策が敵を打ち負かしていく。

構成、テーマ、繰り返し登場する要素

各話はたいてい、困っている依頼人の登場で始まり、A・チームが知恵を使って非致死的な勝利を収めて終わる。繰り返し現れる要素には、ハンニバルの変装、フェイスの自信に満ちた策略、マードックの病院訪問や飛行機をめぐる騒動、そして赤い полос線の入った象徴的な黒いバンがある。作品は工夫する力を重視し、身近な物を大きな装置や罠の一部に変えてしまう、遊び心の強いカートゥーン的なアクション表現を見せる。激しい衝突は起こるが、グロテスクな描写は避けられ、逃亡者であるにもかかわらず主要人物は親しみやすく描かれている。

制作、評価、影響

スティーブン・J・カネルとフランク・ルポが生み出した『ア・チーム』は、1980年代のアメリカテレビを代表する定番作品となり、ポップカルチャーの象徴にもなった。アクションとユーモアの組み合わせは幅広い視聴者に受け入れられ、関連商品、決めぜりふ、そして主要キャラクターへの強い認知を生み出した。のちには、2010年公開の長編映画版を含む他メディアにも影響を与えている。批評家はしばしば筋立ての定型性を指摘したが、アンサンブルによるアクション物語や、テレビ時代のアクション演出に対する影響は広く認められている。

現在でも『ア・チーム』は、腕の立つアウトサイダーの集団が自分たちの信じる正しさのために行動するという明快な倫理観と、忘れがたい人物類型によって記憶されている。エピソードごとの物語運び、印象的な見せ場、魅力的な主演陣の組み合わせは、1980年代のテレビや、ドラマとユーモラスな発明を融合させたアクション作品を語る場で今も言及され続けている。