ブラック・キーズ(The Black Keys)— オハイオ出身ロックデュオ|2001年結成・代表作
ブラック・キーズ(The Black Keys)—オハイオ出身のブルースロック×ガレージロックデュオ。2001年結成、代表作「Brothers」「El Camino」ほか名盤と圧巻のライブ。
ブラック・キーズは、アメリカ合衆国オハイオ州アクロン出身の音楽グループで、メンバーはDan Auerbach(ボーカル/ギター)とPatrick Carney(ドラムス)の二人組である。演奏する音楽はインディーロック、ガレージロック、ブルースロックを基盤に、古いブルース・ロックの影響を受けたローファイなサウンドから、プロダクションを強化したモダンなロックまで幅広い。バンドは2001年に結成され、DIY的な制作と強烈なライブで注目を集めた。
略歴・活動の流れ
アウアーバッハとカーニーは子供の頃からの友人で、大学卒業後にバンドを始めた。初期はインディーレーベルからのリリースや地元クラブでの活動を中心に、次第に人気を獲得していった。初期の作品は粗削りな録音ながらもブルースへの敬愛とキャッチーな曲作りが評価された。
2000年代前半のアルバム群は、地元アクロンの環境や自分たちのルーツを色濃く反映しており、特にRubber Factory(2004)はそのタイトルの通り、工場的な雰囲気を持つ場所で録音されるなど、ローカルな風景が作品に投影されている。2008年のAttack & Release以降、プロデューサーとの協働やスタジオでの本格的な制作によりサウンドが拡大し、世界的な成功へとつながった。
サウンドと制作
ギターのダン・アウアーバッハはヴィンテージのギターやアンプを用いた温かみのあるトーン、パトリック・カーニーは力強くシンプルなビートで知られる。初期は二人だけで多重録音を行うことが多く、少人数ならではの密度の高い演奏が特徴。後期作ではプロデューサー(特にDanger Mouse=Brian Burton)との共同作業により、より洗練されたアレンジやスタジオワークが取り入れられた。
代表作・受賞・商業的成功
- The Big Come Up(2002)— デビュー作。ブルース寄りのローファイなサウンドで注目を集める。
- Thickfreakness(2003)、Rubber Factory(2004)— 地元との結びつきが強い作品群。
- Attack & Release(2008)— より洗練されたプロダクションを導入し、批評的評価が高まる。
- Brothers(2010)— 商業的ブレイク作。シングル「Tighten Up」などが注目を集め、主要な音楽賞での評価を受けた。
- El Camino(2011)— よりポップで勢いのあるサウンドを提示し、シングル「Lonely Boy」が国際的ヒットとなった。アルバムは各国のチャート上位に入り、バンドの代表作の一つとなった。
- Turn Blue(2014)以降も作品を発表し、2019年のLet's Rock、2021年のDelta Kream、2022年のDropout Boogieなどで多彩な側面を見せている。
これまでにグラミー賞を含む主要な音楽賞で評価されており、シングルやアルバムが国際的に高い売上と批評的支持を得た。特に「Tighten Up」や「Lonely Boy」はバンドの知名度を大きく押し上げた代表曲である。
サイドプロジェクトと個人活動
二人ともバンド活動のほかに個人のプロジェクトやプロデュース活動を行っている。ダン・アウアーバッハはソロ作品を発表するとともに、プロデューサーやレーベル/スタジオ運営(Easy Eye Sound)なども手掛け、他アーティストとのコラボレーションやプロデュースで知られている。パトリック・カーニーも制作面での関わりや別プロジェクトへの参加など多方面で活動している。
ライブと文化的影響
ブラック・キーズはシンプルな編成ながらも力強いライブパフォーマンスで知られ、世界中のフェスティバルや大型会場での公演を行ってきた。また、彼らの楽曲は映画、テレビ、CMなどで使用されることが多く、現代ロックの重要バンドの一つとして広く影響を与えている。
所属レーベル
所属レーベルにはAlive、Fat Possum、V2、Nonesuchなどがあり、キャリアの各段階で異なるレーベルと組みながら活動してきた。
主なディスコグラフィー(スタジオ・アルバム)
- The Big Come Up(2002)
- Thickfreakness(2003)
- Rubber Factory(2004)
- Magic Potion(2006)
- Attack & Release(2008)
- Brothers(2010)
- El Camino(2011)
- Turn Blue(2014)
- Let's Rock(2019)
- Delta Kream(2021)
- Dropout Boogie(2022)
以上の通り、ブラック・キーズは2001年の結成以来、ローファイなブルースルーツと洗練されたロック・プロダクションを行き来しながら独自のキャリアを築いてきた。今後もメンバーそれぞれのソロ活動や新作の発表を通じて、進化を続けることが期待される。
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