メガパワーズ:WWF/WCWで活躍したランディ・サベージ&ハルク・ホーガンの伝説的タッグ
メガパワーズは、プロレスのタッグチーム(または同盟)であり、ランディ・サベージとハルク・ホーガンから成るユニットであった。彼らは当時リング上で最も注目を集めた人物同士の結びつきの一つで、ミス・エリザベスが(実際にはサベージの妻であったが、スクリーン上では彼のガールフレンド/マネージャーとして)同行していた。メガパワーズは主にワールド・レスリング・フェデレーション(WWF)で大きな人気を博し、その後両者は1990年代にワールド・チャンピオンシップ・レスリング(WCW)でも活動を行った。
結成と役割
メガパワーズは1980年代後半に形成され、当時の二大スターであるホーガン(“ショーを支えるトップヒーロー”)とサベージ(個性的でカリスマ的なヒール→ツアーリングの顔役)が合流したことで瞬く間に注目を集めた。二人の合体は単なるタッグ・チームというよりも“スーパースター同士の同盟”として演出され、エリザベスの存在が物語の感情的な核となった。
活躍と人気
リング外の話題性も手伝って、メガパワーズはテレビ番組、ペイパービュー、プロモーション素材、グッズ販売などで大きな商業的成功を収めた。ファンは二人の技術やカリスマ性、エリザベスを巡るドラマチックなストーリー展開を支持し、団体の看板的な存在となった。試合では単独のタッグ王座を長期にわたって保持したというより、主要なストーリーファクターとして多くのビッグマッチや放送回で中心的に扱われた。
決裂と象徴的な一戦
しかし、エリザベスをめぐる“嫉妬”を軸にした確執が物語を盛り上げ、1988年から1989年にかけて緊張が高まっていった。最終的に双方の関係は破綻し、1989年の大舞台であるレスルマニアV(1989年4月2日)での一騎打ち(WWF世界王座戦)へと発展した。この試合はメガパワーズの決裂を象徴する出来事としてプロレス史に残り、両者のキャラクター性と物語性を最大限に活かしたドラマとして記憶されている。
WCWでの動向とその後
1990年代に入ると、ホーガンとサベージはいずれもWCWで活動を行い、時期や立場の違いからさまざまな形で交差した。再結成や短期の共闘が断続的に語られることはあったが、WWF時代のような長期的な“メガパワーズ”の看板を掲げての活動は限定的であった。いずれにせよ、両者の名前は90年代の米国プロレス界で強い影響力を持ち続けた。
メンバーの現況と遺産
- ハルク・ホーガン:存命。長年にわたりプロレス界外でも著名なパブリック・フィギュアとして活動している。
- ランディ・サベージ:2011年に逝去。優れたレスラーとして高く評価され、多くのレスラーやファンに影響を与えた。
- ミス・エリザベス:2003年に逝去。メガパワーズの物語における“心情の核”としての役割は忘れられていない。
メガパワーズは短期間のユニットでありながら、その“ドラマ性”と“スター同士の共演”という点で長く語り継がれている。プロレス史における重要なアングルの一つとして、今なお多くのファンや評論家がその意義や影響を振り返っている。