マイティ・マイティ・ボストーンズ(通称:ボストーンズ、英語表記:Mighty Mighty Bosstones)は、1983年に結成されたマサチューセッツ州ボストン出身のアメリカのスカ・パンクバンドです。バンドはパンクロックやパンクロック、およびハードコアパンクの激しい要素と、スカに特徴的なオフビートのリズムや金管楽器を組み合わせた独自のサウンドで知られ、スカパンク(サード・ウェーブ・スカ)の重要な先駆者の一角と見なされています。ホーンセクション(トロンボーンやサックスなど)を前面に出したアレンジと、リードシンガーのディッキー・バレットの低く渋いヴォーカルが大きな特徴です。また、ステージ上で踊り、観客をあおるバンドの公式「マスコット」的存在であるベン・カー(Ben Carr)がパフォーマンスに彩りを添える点も、このバンドならではの魅力です。
音楽性と影響
ボストーンズの音楽は、速いテンポのパンク/ハードコアのエネルギーと、スカ由来のポップなメロディーとブラスの響きを融合させています。歌詞は個人的な感情や人間関係、社会的な問題を扱うものが多く、力強いリフとホーンの掛け合い、コール&レスポンス的なコーラスがライブでの一体感を生み出します。90年代のスカ・リバイバル(いわゆるサード・ウェーブ)の流れの中で、同世代のバンドや後続のミュージシャンに大きな影響を与えました。
代表作と商業的成功
バンドはアンダーグラウンド・シーンでの活動を経て、1990年代に入って人気を拡大しました。特に1997年に発表されたアルバムLet's Face Itからのシングル「The Impression That I Get」は世界的なヒットとなり、アメリカのビルボード・モダンロック(Modern Rock Tracks)チャートで1位を獲得するなど、バンドにとって最大の商業的成功をもたらしました。この曲はラジオで広くオンエアされ、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどでもチャート上位にランクインし、バンドの知名度を大きく押し上げました。
活動の変遷と現在
結成以来、メンバー交代や音楽的変化を経ながら活動を続け、2003年に一時活動を停止しましたが、2007年に再結成してツアーやレコーディングを再開しました。以降も定期的に来日・海外ツアーを行い、スタジオ録音やライブ活動を続けています。ディッキー・バレット(リードヴォーカル)、ジョー・ギトルマン(ベース)などコアメンバーは長年にわたりバンドを牽引し、ベン・カーはステージ・パフォーマー兼マスコットとして現在もバンド公演に欠かせない存在です。
ディスコグラフィー(主な作品)
- Devil's Night Out(1989)
- More Noise and Other Disturbances(1992)
- Don't Know How to Party(1993)
- Question the Answers(1994)
- Let's Face It(1997) — シングル「The Impression That I Get」を収録
- Pay Attention(2000)
- A Jackknife to a Swan(2002)
- Pin Points and Gin Joints(2009)
- The Magic of Youth(2011)
上記のほかにもEPやライブ盤、コンピレーション等を含め、長年にわたって多様なリリースを続けています。
ライブと評判
ライブでは観客を巻き込むエネルギッシュな演奏とホーンの力強さが評判で、フェスティバルやワンマン公演で熱狂的な支持を受けています。ベン・カーが観客席に降りて盛り上げるようなパフォーマンスはバンドのトレードマークになっています。
全体として、マイティ・マイティ・ボストーンズはスカとパンクを結びつけたサウンドで90年代のロック・シーンに大きな影響を与え、今なお根強いファンを持つバンドです。