This Is a Long Drive for Someone with Nothing to Think About』は、インディーロックバンド、モデスト・マウスのファーストフルアルバムである。1996年4月16日にUp Records(アップレコード)からリリースされた。この作品はバンドの初期サウンドを確立した重要作で、当時のインディーシーンで注目を集めた。
リリースとフォーマット
本作はコンパクトディスクとビニールの両形式で発売された。ビニール盤には通常盤に収録されていない2曲、「Edit the Sad Parts」と「A Manic Depressive Named Laughing Boy」のエクストラトラックが含まれている。
エクストラトラックとその後の扱い
「Edit the Sad Parts」は、その後EPのInterstate 8やUp Recordsのコンピレーション盤USなどにも収録されるなど、アルバム本体以外でも聴くことができるようになった。「A Manic Depressive Named Laughing Boy」は、元々1996年のUp Records盤ヴァイナルにのみ収録されており、その後2014年にGlacial Paceからリリースされたヴァイナル・エディションにも同様の扱いで収録されている。
音楽性とテーマ
楽曲の多くは、自動車での長距離移動や田舎での暮らしに伴う孤独、寂しさ、そして内省をテーマにしている。シンプルだが陰影のあるギター、独特の歌声とリズム、そして場面描写的な歌詞によって、旅路や郊外の風景が音で再現される。アコースティックな要素とノイジーなギターが混ざり合うローファイ寄りのプロダクションも特徴で、後のモデスト・マウスのサウンド形成に大きく寄与した。
制作背景と位置づけ
このアルバムはバンドの初期作品群の一つとして、メンバー(当時の中心メンバーであるアイザック・ブロック、エリック・ジュディ、ジェレマイア・グリーンら)の創作性とDIY精神を示すものとなった。また、同時期に計画されていたアルバムSad Sappy Suckerは本作の前にリリースされる予定だったが、延期されて棚上げされた経緯がある。結果的に本作がファーストフルアルバムとして発表され、バンドの全国的な活動拡大のきっかけとなった。
評価と影響
発売当初はインディー・ロック内での評価が中心だったが、アルバムを経てモデスト・マウスは徐々に注目度を高め、後のメジャーな成功へとつながっていく。本作はバンドの初期サウンドを知るうえで欠かせない作品であり、90年代インディーの重要な一枚として現在も再評価されている。
(注:本記事ではオリジナルのリリース情報やヴァイナルに関する記述を中心にまとめた。より詳細なトラック一覧や制作クレジット、当時のレビューなどを追加することで、さらに深い解説が可能である。)