トムソン・イーストコースト線(TEL)とは|シンガポールMRTの自動運転路線・駅数・開業概要
トムソン・イーストコースト線(TEL)は、シンガポールで6番目のMRT路線で、島内を北部から東海岸方面へ結ぶ大規模な新路線です。シンガポールでは4番目となる完全自動運転(無人運転、GoA4)方式を採用しており、全長は約43km、当初計画では31駅が設置される予定です。
経緯と計画の統合
トムソン線区間は2012年8月29日に、東部地域線(East Region Line)区間は2014年8月15日にそれぞれ発表され、両区間を統合する形で「トムソン・イーストコーストライン(TEL)」として計画が進められました。既存の路線網と幅広く結び付けることで、シンガポール全体の交通ネットワークの利便性向上が図られます。
開業スケジュールと利用見込み
- 第1期が2020年1月31日に開通しました。
- 残る区間は複数のフェーズに分けて2020年から2024年にかけて順次開通する予定です。
- 第1期から第3期までが開通した段階で、1日あたり約50万人の通勤利用者が見込まれるとされています。
特徴と設備
- 無人運転・高い自動化レベル:信号や運行管理の高度な自動化により、安全性と運行効率を高めています。
- 安全対策:ホームドア(可動式ホーム柵)など乗客保護のための設備が導入されます。
- 快適性・バリアフリー:エレベーターや階段案内、視覚・聴覚に配慮した案内表示、点字や誘導ブロック等が整備されます。
- 環境・省エネ:回生ブレーキなどエネルギー効率向上のための技術が取り入れられています。
- 駅と接続性:既存路線との接続駅を設け、乗り換え利便性を高めることで市内各所へのアクセスが改善されます。
期待される効果
- 既存の主要路線(北南線・東西線など)の混雑緩和。
- 北部や中部、東海岸地域の公共交通利便性向上により、通勤時間の短縮や地域開発の促進。
- 都市全体の鉄道ネットワークの冗長性向上による混乱時の輸送維持能力の強化。
トムソン・イーストコースト線は、シンガポールの都市交通を次の段階へ引き上げる重要なプロジェクトです。今後も段階的に開業が進むにつれて、利用者の利便性や都市開発への波及効果が一層高まることが期待されています。
質問と回答
Q: トムソン・イースト・コースト線(TEL)とは何ですか?
A: トムソン・イーストコースト線(TEL)は、シンガポールで6番目のMRT路線です。全長43km、31の駅が設置され、完全自動運転・無人運転の路線です。
Q:トムソン線の区間はいつ発表されたのですか?
A: トムソン線は2012年8月29日に発表されました。
Q:東部地域線はいつ発表されたのですか?
A:東部地域線区間は、2014年8月15日に発表されました。
Q:1期、2期の開通はいつですか?
A:1期は2020年1月31日、2期は2021年8月28日に開通しました。
Q:2022年から2024年にかけて、何ステージが開通する予定ですか?
A:2022年から2024年にかけて、残りの3ステージが開通する予定です。
Q:既存の全路線と相互乗り入れするのか?
A:はい、既存の全路線と相互乗り入れしています。
Q:全線開通した場合、1日何人の通勤客が利用するのですか?
A:3期とも開通すると、1日あたり約50万人の利用が見込まれます。