トラベルカード ゾーン3とは?ロンドンの適用範囲と運賃の解説
ロンドンのトラベルカード・ゾーン3の適用範囲と運賃を図解で簡単解説。地下鉄・DLRの適用範囲やバスとの違い、節約テクも掲載。
トラベルカード・ゾーン3は、ロンドン交通局のゾーンシステムのうち、ロンドン市内の相互乗り入れ運賃を計算するための3番目の往路のゾーンです。トラベルカードのゾーン制では、ロンドンを9つのゾーン(ほぼ同心円)に分割して、トラベルカードの料金を決定しています。ロンドン地下鉄とドックランズ・ライト・レイルウェイはゾーン制を採用していますが、バスやトラムを利用する場合はゾーン制は適用されず、市内均一運賃が適用されます。
ゾーン3の位置・特徴
- 位置:ゾーン1(中心部)から外側へ順に広がるゾーンのうち、中心からやや郊外側に当たるエリアです。中心からの距離は概ね約4〜7マイル(約6〜11km)程度とされ、住宅地や商業地域が混在しています。
- 交通機関:地下鉄(Tube)、ロンドン・オーバーグラウンド、DLR(一部路線)や一部のナショナルレイル(国鉄)サービスがゾーン制に含まれます。ゾーン3にある駅は中心部への通勤ルートとして利用されることが多いです。
- 境界駅:一部の駅は2つのゾーンにまたがる「境界駅(dual-zone)」となっており、乗車経路によって最も安いゾーンが適用される仕組みです。
運賃に与える影響
- トラベルカード(Travelcard):どのゾーンまでカバーするか(例:ゾーン1–3、ゾーン1–4 など)で料金が決まります。ゾーン3を含むトラベルカードは、ゾーン1のみのカードより高くなりますが、頻繁に移動する場合はお得になることが多いです。
- Oysterカード / Contactless:利用ごとの支払い(pay-as-you-go)でも、通過したゾーンに基づき運賃が計算されます。1日あたりの上限(デイリーキャップ)や週単位の上限が適用され、一定額以上は請求されません。ゾーン3を頻繁に往復すると、そのキャップ額に到達しやすくなります。
- ピーク/オフピーク:朝夕のラッシュ時間帯はピーク運賃が適用され、同じ区間でも割増になります。トラベルカードやシーズンチケット(定期)は時間帯に関係なく使える場合が多いですが、Oyster/Contactlessの単発運賃は時間帯で変動します。
よくある疑問と注意点
- バスやトラムはゾーン関係なし:バスや一部トラムはゾーン制の対象外で均一運賃です。ゾーン3をまたぐ移動でも、該当のバスなら一律料金となります。
- どの駅がゾーン3か調べるには:駅の看板や乗降口、ロンドン交通(TfL)の路線図・駅情報で確認できます。境界駅は看板に複数ゾーンの表示があることが多いです。
- 料金は変わる:運賃・キャップ額・定期券の料金は改定されることがあるため、最新の価格は公式サイトや駅窓口で確認してください。
- 旅行者向けの選択肢:短期滞在ならVisitor Oysterや紙のトラベルカードを検討すると便利です。滞在日数や移動頻度に応じて、Oyster/Contactlessのpay-as-you-goとトラベルカードを比較しましょう。
実用的なアドバイス
- 頻繁にゾーン3をまたいで移動するなら、ゾーン1–3をカバーするトラベルカードや週・月のシーズンチケットを検討する。長距離通勤者にはシーズンチケットが割安になることが多い。
- 日ごとの移動であればOysterカードやContactlessで乗車し、デイリーキャップに達したらそれ以上は課金されない仕組みを活用する。
- 旅行前にTfLの最新マップと運賃表を確認する。駅のゾーン表記や乗換案内アプリも便利です。
- 境界駅を利用するときは、出発・到着時のゾーンの組み合わせによって最も有利な運賃が適用されるため、乗り方によっては節約できることがある。
まとめ:トラベルカード・ゾーン3はロンドン中心部から少し離れた、住宅地と商業地が混在するエリアを指し、地下鉄やDLR、オーバーグラウンドの運賃計算に影響します。旅行や通勤の頻度に応じて、トラベルカード(ゾーン指定)とOyster/Contactless(pay-as-you-go)のどちらが有利かを比較して選びましょう。
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