視力(VA)とは:測定方法・正常値・日常生活での見え方を解説

視力(VA)の意味と測定方法、正常値、日常生活での見え方をわかりやすく解説。検査の意義や注意点・改善法まで総合ガイド。

著者: Leandro Alegsa

視力(VA)は、視覚の鋭さや鮮明さ、特に形態視力(細かい形を識別する能力)を表す指標です。視力は、眼球の光学的な焦点の正確さ(屈折状態や角膜・水晶体の状態)、網膜と視神経を含む神経要素の感度、さらに脳での情報処理能力の組み合わせによって決まります。網膜中心部(黄斑)の機能が特に視力に大きく影響します。

視力の測定方法

視力は、白地に黒い記号(アルファベット、数字、ランドルト環など)の大きさを変え、標準的な距離でどれだけ小さい記号を識別できるかで定量化します。主な測定法は次のとおりです。

  • スネル式(Snellen)チャート:米国などでよく使われる表示法。分数形式(例:20/20や6/6)で表されます。分子は検査距離(例:20フィート=約6m)、分母は正常視力で識別できる距離を示します。
  • ランドルト環(ランドルトC):日本や国際標準でよく使われる図形。環の切れ目の方向を答える方式で視力を評価します。
  • 10進法(小数表示):日本で一般的な表記。1.0が標準的な良好視力(=20/20、6/6)を示します。
  • logMAR(対数最小角解像度):研究や臨床試験で用いられ、数値差が均等に扱えるため精密検査向きです。logMAR 0.0が1.0(20/20)に相当。

測定時は通常、片眼ずつ(単眼)と両眼(両眼視)で行い、検査は適切な照明と検査距離で行うことが重要です。検査は普段使っている矯正(眼鏡・コンタクト)を着用して行うのが一般的です。

正常値とその意味

  • 普通視力の目安:10進法で1.0(20/20、6/6)が「良好」とされる基準です。1.2など1.0より良い視力を示す人もいます。
  • 日常生活の目安
    • 1.0前後:新聞の細かい文字や車の標識、顔認識など日常生活は問題なく行えることが多い。
    • 0.7前後:運転免許の基準を満たす国・地域が多く、日常生活は概ね可能だが暗所や小さな文字は見にくい場合がある。
    • 0.3以下:読書や細かい作業に支障が出やすく、視覚補助が必要になることがある。
    • 0.1以下:重度の視力低下、ロービジョン(低視力)としてリハビリや特別な支援が必要になる場合が多い。
  • 注意点:視力が正常(例えば1.0)でも、色覚異常、コントラスト感度の低下、視野障害(周辺視野の欠損)、動体視力の低下など他の視機能障害があると日常生活に支障を来すことがあります。つまり「視力が良い=すべての視覚機能が正常」ではありません。

視力が低下する主な原因

  • 屈折異常:近視・遠視・乱視(眼鏡やコンタクトで矯正可能)
  • 白内障:水晶体の濁りによる視力低下(手術で改善可能)
  • 加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜剥離など網膜疾患
  • 視神経障害(緑内障や視神経萎縮など)
  • 弱視(幼少期に適切な治療を受けなかった場合)

改善・矯正の方法と受診の目安

  • 矯正手段:眼鏡、コンタクトレンズ、レーシックなどの屈折矯正手術、白内障手術など。
  • 低視力支援:拡大読書器、拡大鏡、色やコントラストを調整した表示など、生活を助ける補助具があります。
  • 受診のタイミング:見えにくさを感じたら早めに眼科受診を。一般的には成人は1〜2年に1回、糖尿病などの既往や加齢によるリスクがある人は年1回以上の定期検査が推奨されます。

検査を受けるときのポイント

  • 普段使っている眼鏡やコンタクトを持参して検査を受ける。
  • 照明や疲れの影響で結果が変わるため、検査前に十分休息を取る。
  • 子どもや言語が不自由な人にはランドルト環や絵合わせなど適切な方法を用いる。

まとめ:視力(VA)は視覚機能の重要な指標であり、日常生活能力と密接に関連しますが、視力だけで視覚全体の健全性を判断することはできません。見え方に不安がある場合や日常生活で支障が出ている場合は、眼科で包括的な検査を受け、必要な矯正や支援を受けることが大切です。

質問と回答

Q:視力とは何ですか?


A: 視力とは、視界の明瞭さ、特に形態視力の尺度です。

Q: 視力に影響を与える要因は何ですか?


A: 眼球内の網膜の焦点の鋭さ、神経要素の感度、脳の解釈能力のすべてが視力に影響します。

Q: 視力はどのように測定されますか?


A: 視力は、標準化された距離で、白地に黒のシンボルを、シンボルの大きさを変えながら識別することによって測定されます。

Q: 視力だけが視覚機能の指標ですか?


A:いいえ、視力が正常であっても、コントラストが低下していたり、動きの速いものを追跡できないなど、他の視覚障害を持つ人もいます。

Q: なぜ視力が広く使われているのですか?


A:視力は、人が日常的に行うことのできる活動によく対応しており、そのような活動を行うための障害を評価することができるため、広く用いられています。

Q: 視力は正常でも視力に異常があることはありますか?


A: いいえ、視力は正常です。しかし、視力が正常でも他の視覚障害がある場合もあります。

Q : 視覚機能の臨床的測定で最も一般的なものは何ですか?


A : 視機能の臨床測定で最も一般的なものは視力です。


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