こぎつね座(北天の星座)— 小さなキツネ
こぎつね座は、M27(亜鈴状星雲)とコートハンガー星団で知られる淡い北天の星座です。夏の大三角の内側に位置し、4等星より明るい星はありません。
概要
こぎつね座は、北天にある小さく淡い星座で、その名はラテン語で「小さなキツネ」を意味します。非常に明るい星を含まず、はっきりした星の並びよりも、興味深い深天体の観望対象として注目されることが多い星座です。より星の豊かな星座に囲まれているため、光害のある空では見落としやすい存在です。
画像ギャラリー
7 画像位置と見え方
よく知られた夏の大三角のおおむね中央に位置し、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルという明るい星々の間にあります。範囲がコンパクトなため、夏の大三角を見つければ位置をたどりやすくなります。夏の大三角が夜空の高い位置に昇る晩夏には、北半球中緯度地域から最も観察しやすくなります。
恒星とアステリズム
こぎつね座には目印となる際立って明るい星がなく、構成する星に4等星より明るいものはありません。そのため、肉眼では星の並びが控えめに見えます。小視野の星図で用いられる小規模な星の集まりを含み、双眼鏡や小型望遠鏡で見えるカタログ化された恒星もいくつかあります。
主な深天体
- M27(亜鈴状星雲) — 小型望遠鏡でもしばしば見られる明るい惑星状星雲です。この種の天体として最初期に発見されたものの一つであり、現在もアマチュア観測者に好まれています。
- ブロッキ星団(コートハンガー) — 逆さまのコートハンガーに似た、容易に見分けられるアステリズムです。双眼鏡で楽しめる人気の対象となっています。
歴史と名称
この星座は17世紀に導入され、当初は「ガチョウを伴う小さなキツネ」を意味する「Vulpecula cum Anser」と呼ばれていました。時代を経るにつれ、しばしばAnserと呼ばれたガチョウの図像は一般的な描写から外れ、星座は単にキツネを意味するVulpeculaとして知られるようになりました。現代の境界は20世紀に標準化され、今日の天文学で用いられる公認星座の一つとなっています。
観察のヒントと意義
- 夏の大三角を目印にします。ベガ、デネブ、アルタイルを確認したら、その内側の領域をたどって、こぎつね座の淡い星々や深天体を探します。
- 双眼鏡ならブロッキ星団を容易に観察でき、小型望遠鏡や長時間露光の撮影では亜鈴状星雲の形状と色がより分かります。
- 明るい星が少ないため、星雲やアステリズムのコントラストが高い暗い観測地で鑑賞するのが最適です。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com こぎつね座(北天の星座)— 小さなキツネ Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/106027