We're the Millers』は、ローソン・マーシャル・サーバー監督による2013年のアメリカのクライムコメディ(ロードムービー要素を含む)です。主演はジェニファー・アニストンとジェイソン・スデイキスで、若い世代を演じるエマ・ロバーツ、ウィル・ポルターや脇役にニック・オファーマン、キャサリン・ハーン、エド・ヘルムスらが出演します。物語はデンバーを舞台にした小さな麻薬密売の計画から始まり、偽装家族を装ってメキシコで仕入れた大麻を米国に密輸するという一風変わったロードトリップを通して、登場人物たちの交流と成長が描かれます。
あらすじ
主人公はデンバーでこじんまりと麻薬を扱う中年のディーラー、デヴィッド(演:ジェイソン・スデイキス)。ある日、取引相手に大金を奪われたことから命取りの借金を負ってしまい、返済のために一度に大量の麻薬を運ぶ必要に迫られます。そこで彼は、身分が目立たず疑いをかけられにくい“普通の家族”を装う作戦を思いつき、風変わりな家族を偽装するためにプロの女性(夫婦の妻役)やふたりの若者(ティーンエイジャー役)を雇います。
偽装家族「ミラー家」としてメキシコへ向かう車中では、最初はぎこちなかったメンバー同士が次第に本当の家族のように絆を深めていく一方で、道中のトラブルや警察の捜査、現地のギャングとの接触など数々の困難に直面します。コメディタッチのガジェットやトラブル処理を交えつつ、最終的にはそれぞれの人物が抱えていた問題や弱さが露わになり、偽りの家族ではあっても“つながり”が生まれるというヒューマンドラマ的な側面も描かれます。
キャスト
- ジェイソン・スデイキス(主役:デヴィッド)
- ジェニファー・アニストン(“妻”役)
- エマ・ロバーツ(“娘”役)
- ウィル・ポルター(“息子”役)
- ニック・オファーマン(脇役)
- キャサリン・ハーン(脇役)
- エド・ヘルムス(脇役)
製作と公開
本作はコメディ要素の強いロードムービーとして企画され、2013年8月7日にワーナー・ブラザース・ピクチャーズとニューライン・シネマにより米国で公開されました。低予算ながらもキャストの掛け合いとテンポの良い脚本で注目を集め、製作費はおよそ3700万ドルと報じられています。
興行成績と評価
公開後、批評家評価は賛否両論でした。軽快なテンポやキャストのコメディ的な相性を評価する声がある一方で、下ネタや暴力表現に対する批判もありました。しかし観客動員は好調で、全世界で約2.7億ドルの興行収入を記録し、興行的には成功した作品とされています。
続編・リメイク
2014年2月25日、ニューライン・シネマは続編の脚本をアダム・シュティキールに依頼することを発表しましたが、その後の進展は断続的で、公式な続編の公開には至っていません。また、本作のストーリーは地域・文化に合わせて翻案されることがあり、タミル語の作品「Kolamavu Kokila」など、影響を受けたリメイクや類似作が制作されています。
テーマと見どころ
- “偽りの家族”が本当になる過程:表面的には犯罪を扱うコメディだが、登場人物同士の関係性の変化が感情面での見どころ。
- キャラクターの化学反応:主演たちの演技とテンポの良い掛け合いが作品の魅力を支える。
- ロードムービーとしての旅の描写:移動中に起こる出来事がエピソードを生み、コメディとドラマのバランスを作る。
本作は軽妙なユーモアと犯罪劇を合わせた娯楽作として幅広い観客に支持され、コメディ映画の定番的作品の一つとなっています。