西ヌサ・トゥンガラ州(ロンボク・スンバワ)とは — マタラムと地理・人口の概要
西ヌサ・トゥンガラ州(NTB)—ロンボクとスンバワを抱く州都マタラムの魅力、地理・人口データ、観光と文化の見どころをわかりやすく紹介。
西ヌサ・トゥンガラ州(インドネシア語:Nusa Tenggara Barat - NTB)は、インドネシアの州である。小スンダ列島のバリ島を除く西側地域で、バリ島は別の州である。州都はロンボク島にあるマタラムで、州内最大の都市である。2010年の国勢調査では人口は4,496,855人であった。州の面積は約19,708.79 km2で、州内には西にロンボク島、東にスンバワ島という二つの大きな島を中心に、多数の小島が含まれる。
地理と自然
西ヌサ・トゥンガラ州は熱帯気候で、ロンボク島とスンバワ島を合わせた山地、平地、沿岸域、サンゴ礁など多様な地形を持つ。ロンボク島には活火山のリンジャニ山(Mount Rinjani)があり、登山や自然観察の重要な拠点である。ロンボクの近海には観光で知られるギリ諸島(Gili Trawangan、Gili Meno、Gili Airなど)があり、スノーケリングやダイビングの人気スポットとなっている。
行政区画
州は複数の県(kabupaten)と市(kota)に分かれて行政が行われている。主要な行政区には、ロンボク島側のロンボク西部(Lombok Barat)、ロンボク中央(Lombok Tengah)、ロンボク東部(Lombok Timur)、ロンボク北部(Lombok Utara)などがあり、スンバワ島側にはスンバワ(Sumbawa)、西スンバワ(Sumbawa Barat)、ドンプ(Dompu)、ビマ(Bima)などが含まれる。州都マタラムは州の政治・経済・文化の中心である。
人口・言語・宗教
州内の主要民族はロンボク島のササック族(Sasak)とスンバワ島のスンバワ族で、古くからの伝統文化や習慣を守っている。言語は地方の民族語(ササック語、スンバワ語)に加え、インドネシア語が公用語として広く使われている。宗教はイスラム教が多数派であり、ヒンドゥー教徒(バリ島やバリ系移住者による)やキリスト教徒のコミュニティも存在する。
経済
経済は農業(稲作、トウモロコシ、豆類など)、漁業、観光業が中心である。観光資源はビーチ、ダイビングスポット、山岳トレッキング、文化体験など多岐にわたるため、観光は重要な外貨獲得源となっている。スンバワ島には鉱山(例:Batu Hijau のような銅・金鉱山)や畜産が経済の柱となる地域もある。地元の手工芸(織物、陶器、木工など)や小規模製造業も雇用を支えている。
交通
ロンボク島には国際空港(ロンボク国際空港)があり、バリやジャカルタなど国内外と結ぶ空路アクセスが整備されている。海上交通ではロンボクとバリ間、ロンボクとスンバワ間などを結ぶフェリー航路が日常的に利用されている。島内では道路網が整備されつつあり、観光地や主要都市を結ぶ幹線道路や地方道が整備されているが、地域によってはインフラ整備の余地がある。
観光と文化
観光の目玉は、リンジャニ山のトレッキング、ギリ諸島のダイビングやビーチリゾート、ロンボク南部やマンダリカ(Mandalika)などの新しいリゾート開発地でのマリンスポーツやモータースポーツ(国際イベント開催も行われている)。伝統文化としてはササックの織物や音楽(例:gendang beleq)、伝統舞踊、剣術や棒術などの武芸「ペレセアン(Peresean)」などがあり、地域の祭礼や市場で体験できることが多い。
自然環境と災害対策
サンゴ礁やマングローブなどの海洋生態系は観光と漁業の基盤であるが、環境破壊や過剰開発、気候変動による影響が懸念されている。また、地震や火山活動による災害リスクが高く、2018年にはロンボク島を中心に大きな地震が発生して被害が出た。近年は観光振興と環境保全、災害対策を両立させる取り組みが求められている。
補足として、人口は2010年の国勢調査で4,496,855人と報告された後、近年も増加傾向にあり、最新の国勢調査や統計での数値は州政府や統計局の公表を参照されたい。
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