ワンダーウーマン1984(しばしば WW84 と略される)は、スーパーヒーロー映画で、DCコミックスのキャラクターワンダーウーマンを原作とする2020年のアメリカ映画である。続編として2017年のワンダーウーマンに続き、DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の8作目にあたる。監督はパティ・ジェンキンスで、脚本はジョフ・ジョンズとデビッド・キャラハムと共同で執筆した。

物語の舞台は冷戦下の1984年であり、この時代設定が、アクションだけでなく、欲望、力、そして社会的な楽観主義といった主題にも影響を与えている。ガル・ガドットがダイアナ・プリンス役で再登場し、クリス・パインがスティーブ・トレバー、クリステン・ウィグがバーバラ・ミネルヴァ、のちにチーターとなる人物を演じる。さらにペドロ・パスカルがマックスウェル・ロード役を務める。音楽はハンス・ジマーが担当した。

制作と公開

本作はチャールズ・ローヴェン、ガル・ガドット、ザック・スナイダー、そしてデボラ・スナイダーがプロデュースした。2020年に公開予定だった多くの大作映画と同様に、公開計画はCOVID-19のパンデミックによって変更された。ワーナー・ブラザース・ピクチャーズは2020年12月25日にアメリカの劇場で公開すると同時に、HBO Maxでも期間限定で視聴可能にした。また、一部市場ではIMAX 3DやRealD 3Dなどのプレミアム大型フォーマットでも上映された。

物語、作風、評価

ワンダーウーマン1984は、コミック的なスペクタクルを保ちながら、ほかの多くのスーパーヒーロー続編よりも人物中心の語りを打ち出している。1980年代という舞台によって、鮮やかな映像、当時のテクノロジー、テレビ的なイメージ、そして消費文化と理想主義的なヒロイズムとの対比が生まれている。物語の中心には願いをかなえる謎の遺物があるが、作品はそれを、近道、喪失、そして現実を作り替えたいという誘惑への警告として描いている。

批評家と観客の反応は賛否が分かれた。演技、ノスタルジックなデザイン、そしてジェンキンスとガドットの再タッグを評価する声がある一方で、物語がまとまりに欠ける、あるいはアイデアを詰め込みすぎているという指摘もあった。そのため本作は、ワンダーウーマン・シリーズの継続作であるだけでなく、同時代のDCスーパーヒーロー作品の中でも特に議論を呼び、評価が分かれた作品としても知られるようになった。

主な要素

  • 象徴的なアメリカのコミックヒロインを原作とし、共有ユニバースの一作として位置づけられている。
  • ファンタジー冒険、ロマンス、政治的背景、アクションを一つの物語にまとめている。
  • 1984年という設定により、第一次世界大戦期や現代を舞台にした以前のワンダーウーマン作品との差別化を図っている。
  • ワンダーウーマンを、戦士であると同時に思いやりを備えた存在として描く映画的表現を継続している。
  • キャラクターの映画史を広げると同時に、パンデミック期の映画配給が抱えた課題も反映している。