概要

バスタードのユウェインは、後代のアーサー王伝説に登場する人物で、ゴアのウリエン王の私生児とされる。中世および近世以後のロマンスでは、アーサーに従う者の一人として現れ、ときに「冒険のユウェイン」とも呼ばれる。彼はより有名な兄と同じ名と父系を持つため、伝承の中ではしばしば、より広く知られるユウェイン(Yvain、またはOwainとも表記される)と混同される。

人物名と異称

中世の語り手たちは、二人の兄弟に対してさまざまな綴りや呼び名を用いた。変種には Ywain、Yvain、Uwaine、Owain がある。両者を区別するため、ある伝承では「the Bastard」という説明的な呼称が付けられ、非嫡出であること、あるいは同じ家の二人の騎士を見分けるための標識として用いられた。この呼び名は、資料ごとに一貫した単一の伝記を意味するものではない。

文学上の役割と性格

ロマンスや年代記の中で、この人物は通常、中心的英雄というよりは有能な騎士として描かれる。彼はアーサーの円卓の一員として挙げられ、戦闘、トーナメント、宮廷での交わりに関わる場面に現れる。多くの記述では円卓の騎士の一人とされるが、道徳的試練や幻想的な獣、騎士道ロマンスに焦点を当てる物語は、むしろ半兄である「獅子の騎士」のほうに帰せられることが多い。

成立の経緯と混同

二人のユウェインを区別することは、中世の作家がウェールズ、ブルトン、フランスの素材をどのように作り替えたかと関わっている。ウェールズの伝承にはウリエンの息子オワインの名があり、大陸ロマンスはこのサイクルを拡張して、新しい筋立てのために人物を分割したり重複させたりすることがあった。何世紀にもわたる語り直しの中で、「私生児」という呼称は、名簿、系譜、騎士名簿の中で二人のユウェインを分ける便利な手段となった。

注目点と後世への影響

  • しばしば「獅子の騎士」ユウェインの陰に隠れるが、バスタードのユウェインも、いくつかの後代作品ではアーサーの従者として名を連ねる。
  • 中世の物語群が、名や役割を再利用していたことを示す例であり、父系や呼称のわずかな違いが、別個の物語上の人物像を生み出した。
  • 現代の再話や参考文献では、編集方針によって二人の兄弟を混同したり、分けて扱ったりすることがある。

バスタードのユウェインについて残る資料は断片的で、しかも内容が変化しやすいため、研究上は、どれか一つの版本を決定版として扱うことには慎重であるべきだとされる。彼は、地方伝承と文学的創作によってアーサー王伝説の登場人物群がどのように拡張されたかを示す、格好の例として位置づけられている。