2007年スコットランド議会選挙は、2007年5月3日に行われたスコットランド議会議員選挙である。議員定数は129で、選挙制度は小選挙区(FPTP)と地域比例(追加議席)を組み合わせた「アドディショナル・メンバー・システム(AMS)」に基づいている。過半数を占めるには65議席が必要である。

選挙前は、スコットランド労働党が最大政党で、ジャック・マコネル氏を第一大臣として、スコットランド自由民主党と連立政権を組んでいた。しかし2007年の選挙では勢力図が大きく変化した。

選挙結果(概要)

最終的な議席配分は以下の通りで、スコットランド国民党が議席数で首位に立ったが単独過半数には届かなかった。

合計で129議席。結果として、最大勢力となったスコットランド国民党は過半数に達しなかったが、議会で少数派政権を組織することで政権を獲得した。選挙後、スコットランド国民党はアレックス・サルモンドを第一大臣として少数派政権を形成し、55年以上にわたるスコットランドにおける労働党の優位が揺らいだことは政治的に大きな意義を持った。

背景・意義・その後

この選挙は、スコットランドの政党勢力図を変化させ、スコットランド国民党(SNP)が初めて政府の中心に立つ契機となった。AMSの仕組みにより地域ブロックの配分が結果に大きく影響し、各党とも地域リストでの得票率が最終的な議席数を左右した。

また、2003年の選挙で議席を得ていた一部の小政党は2007年に全議席を失うなど勢力の再編が進んだ(例:スコットランド社会党など)。選挙結果はその後の憲政や独立問題を巡る議論にも影響を与え、2011年の総選挙でのSNPの躍進へとつながる足がかりとなった。

本稿は結果の概況と意義を簡潔にまとめたものである。詳しい得票率や地域別の議席配分、各党の公約・選挙戦略、集計過程のトラブルなどについては、関連する専門資料や公式発表を参照するとよい。