30 de Febrero』(訳:『2月30日』)は、アメリカのラテン系ポップ・デュオ、Ha*Ashの5枚目のスタジオ・アルバムで、2017年12月1日にソニー・ミュージック・ラテンから発売された。前作A Tiempo(2011年)以来、バンドにとって約6年ぶりのフルアルバムであり、長期の制作期間を経て発表された作品である。アルバムにはプリンス・ロイス(Prince Royce)やアブラハム・マテオ(Abraham Mateo)といったゲスト・アーティストが参加しており、ポップ、ラテン・ポップ、カントリー風味の要素を取り入れた楽曲群で構成されている。

制作と参加プロデューサー

Ha*Ashは本作の制作に主体的に関わり、複数の著名プロデューサーとコラボレーションを行った。参加したプロデューサーには、George Noriega、Matt Rad、Joe London、Edgar Barreraなどがおり、彼らの手腕によりモダンなポップアレンジやエモーショナルなバラードがバランス良く収められている。歌詞のテーマは、恋愛、別れ、セルフリフレクション、強さの回復など多岐にわたる。

シングルとリリックビデオ

アルバムのリリースに先立ち、いくつかのシングルとリリックビデオでプロモーションが行われた。代表的なシングルとプロモーション用ビデオは以下の通りである。

  • 「100 Años」(feat. プリンス・ロイス)— 2017年10月13日に先行シングルとしてリリースされ、アルバムの注目曲として大きな反響を呼んだ。
  • 「No Pasa Nada」 — アルバムからのシングルの一つで、感情的な歌詞とキャッチーなメロディが特徴。
  • 「Eso No Va a Suceder」「¿Qué Me Faltó?」 など、他の楽曲もシングルやプロモーション展開の対象となった。

さらに、Ha*Ashは複数のリリックビデオを公開している。アルバム収録曲の中から「Ojalá」「30 de Febrero」「Eso No Va a Suceder」などに加え、12月1日には「Paleta」「No Pasa Nada」「Llueve Sobre Mojado」のリリックビデオが公開された。

プロモーションとツアー

アルバムのプロモーションのため、バンドは2018年2月24日にチリのヴィーニャ・デル・マルにあるクインタ・ベルガラ・アンフィシアター(Quinta Vergara Amphitheater)で始まるツアー「Gira 100 años contigo」をスタートさせた。このツアーはラテンアメリカ各地やメキシコを中心に行われ、ステージ演出やアコースティックセットを交えたパフォーマンスでファンから支持を受けた。

また、メキシコのAuditorio Nacionalでのコンサート映像は収録され、2019年にEn VivoというタイトルのCD/DVD作品としてリリースされた。ライブ盤にはステージの臨場感とアレンジの違いが反映されており、スタジオ盤とは異なる魅力を楽しめる。

評価と影響

本作はHa*Ashにとって商業的にもアーティスティックにも重要な作品となった。従来のフォーク風味のポップからさらに幅を広げたサウンドプロダクションや、客演曲の多様性が評価され、ラテンポップ市場における存在感を改めて示した。アルバム収録曲はラジオや配信で広く聴かれ、コンサートセットリストの中心曲にもなっている。

(本記事では主要な参加者、プロモーション、リリックビデオやライブリリースなどの概要をまとめた。詳細なトラックリスト、チャート成績、受賞歴などは別項で追記可能である。)