ドウェイン・ジョン・ブラボー(1983年10月7日生まれ)は、トリニダッド出身のクリケット選手で、かつての西インド諸島クリケット代表チームのキャプテンを務めたオールラウンダーである。右利きのバッツマンであり、右腕ミディアムファストで球速をコントロールするボウラーでもある。中盤でのアグレッシブなバッティング(4や6といったバウンダリーを狙う力)と、試合終盤の「デスオーバー」で見せる変化球と戦術的ボウリングに定評がある。
経歴の概略
ブラボーは国内および国際舞台で長年活躍し、複数の国際的フランチャイズリーグでもプレーしてきた。インド・プレミアリーグ(IPL)では長くチェンナイ・スーパー・キングスで中心的な選手として活躍し、パキスタン・スーパーリーグではラホール・クワランダーズ、ビッグバッシュリーグではメルボルン・レネゲイズ、バングラデシュ・プレミアリーグのチッタゴン・キングス、さらにイングランドのカウンティクリケットではケントとエセックスといった各チームでプレーした。国内外のT20リーグでの経験が豊富で、リーグ戦の終盤や勝負どころでの起用が多い。
国際試合と代表としての役割
ブラボーはフルフォーマット(テスト)、ODI、T20のいずれにも出場したオールラウンダーで、特に短・中期フォーマットでの即戦力として重宝された。西インド諸島代表ではキャプテン経験もあり、T20や50オーバーの大会で重要な場面を任されることが多かった。チームに対するリーダーシップ、試合の流れを読む力、そして中盤から終盤にかけての得点力とウィケット奪取が評価されている。
プレーの特徴
- バッティング:パワーと正確なタイミングを併せ持つ中盤のスラッガー。ミドルオーダーからラストオーバーにかけての加速力があり、ゲームチェンジャーになれる。
- ボウリング:ミディアムファストで幅広い変化球(スローボール、カッター、ヨーカーなど)を使い分け、特にデスオーバーでの立ち回りが巧み。
- フィールド:敏捷性があり、クイックな反応でチームに貢献するユーティリティ性を持つ。
引退とその後
ブラボーは2015年1月31日にテストクリケットからの引退を発表し、それ以降は主に短期フォーマット(特にT20)とフランチャイズリーグに集中するキャリアを歩んだ。国際クリケットでの活動は世代交代やリーグへの参加を受けて変化したが、T20のスペシャリストとして世界各地のリーグで存在感を示し続けている。
人物像とオフフィールド
ブラボーはクリケット以外にも音楽活動(カルプソー調の楽曲など)で知られ、フィールド外でも人気を博している。また、家族にもクリケット選手がおり、半兄弟に国際舞台で活躍するダレン・ブラボーがいる。経験豊富なベテランとして若手の指導やリーグでのメンタリング役も担うことが多い。
ブラボーはその多才さと勝負強さで、世界のクリケット特にT20フォーマットにおける代表的なオールラウンダーの一人と見なされている。