ジェシー・マナラスタス・ロブレド(Jesse Manalastas Robredo、1958年5月27日 - 2012年8月18日)は、フィリピンの著名な地方自治体運営者であり、2010年から2012年までフィリピンの内務・地方政府長官を務めた政治家である。ロブレドは自由党のメンバーであり、市政改革と市民参加を重視した行政で国内外から高い評価を受けた。
経歴と政治活動
ロブレドは長年にわたりカマリンスール州ナガ市の市長を務め、市政における透明性の向上、汚職防止、住民参加型の行政運営を推進したことで知られる。ナガ市は彼の下で住民参画や効率的な公共サービスのモデルとして注目され、地方自治の優良事例としてしばしば取り上げられた。2010年7月9日、ベニグノ・アキノ3世大統領はロブレド氏を内務・地方政府長官に指名し、中央政府の立場から地方自治体の改善に取り組んだ。
業績と受賞
ロブレドは市長としての功績が認められ、2000年に政府サービスのためのラモン・マグサイサイ賞を受賞した。これはフィリピン人の市長として初めて同賞を受けた例であり、地方行政における模範的実践が高く評価されたことを示している。彼の手法は、透明性の確保、効率的な行政運営、住民との協働を重視する点で、多くの自治体に影響を与えた。
家族
ロブレドは政治家で弁護士のレニ・ジェローナと結婚しており、2012年に彼が亡くなるまで夫婦として生活を共にした。レニ・ジェローナ(ロブレド夫人)は後に第14代フィリピン副大統領の座につき、国政においても活動を続けている。
2012年の墜落事故と死去
2012年8月18日(PHT)、ロブレドを乗せた航空機がマスバテ湾沖に墜落した。彼はナガ市の政治イベントに出席する予定だった。フィリピン内務省によると、パイロットはマスバテ空港に遭難信号を送ったという。パイロットは緊急着陸を要求していたが、飛行機は空港に到着せず、海に墜落した。彼の遺体は3日後の8月21日、海岸から800メートル、海面下180フィートで回収された。
反響と遺産
ロブレドの突然の死は国内外で大きな衝撃を与え、政治家や市民団体、一般市民から追悼と哀悼の声が寄せられた。彼の行政理念や実績はフィリピンにおける地方自治改革の象徴とみなされ、以降も多くの地方行政関係者や市民によってその手法が参照され続けている。公職における誠実さと市民重視の姿勢は、彼の最大の遺産であると評価されている。