ケネス・ウェイン"ケン"ドライデン(Kenneth Wayne "Ken" Dryden, PC OC, 1947年8月8日生まれ)は、カナダの引退したNHLのゴールテンダーであり、後に作家・実業家・政治家としても活躍した人物です。オンタリオ州ハミルトンで生まれたドライデンは、若くして1964年にボストン・ブルーインズからドラフトされましたが、プロ入りよりも学業を優先し、コーネル大学に進学してホッケーと学業を両立させました。コーネルでは1969年に学士号を取得し、在学中にチームを牽引して多くの成果を残しました。
大学・NHLでの経歴
コーネル大学では、1967年のNCAA選手権優勝を含むECACトーナメント3連覇に大きく貢献しました。卒業後の1970年にモントリオール・カナディアンズでNHLデビューを果たし、その卓越した読みと落ち着いたプレーでチームの守りを支えました。1970年代におけるモントリオールの黄金期を象徴する選手の一人として、チームはドライデン在籍中にスタンレーカップを6度制覇しました。主な優勝年は以下の通りです:
- 1971年
- 1973年
- 1976年
- 1977年
- 1978年
- 1979年
現役はおおむね1970年から1979年まで続き、その功績により1983年にホッケー殿堂入りを果たしました。
引退後の活動 — 作家・実業家・球団経営
ホッケー引退後、ドライデンは執筆活動やビジネスに取り組みました。1983年に発表した著書The Gameは、選手としての内面やチームのダイナミクスを深く描いた作品として商業的・批評的に高く評価され、総督賞(Governor General's Award)の候補にも挙がりました。その後は実業界でも活動し、1997年にはトロント・メープルリーフスのクラブ運営に参加し、会長(社長)職に就いてチーム経営に関与しました。
政治家としての歩み
政治の世界にも進出し、ドライデン氏は2004年から2011年までヨークセンター選出のカナダ議会議員を務めました。在任中は教育・文化・スポーツ政策や地域振興などに関心を寄せ、スポーツ出身者ならではの視点で公共政策に貢献しました。
ケン・ドライデンは、オンアイスでの冷静さと洞察力、引退後の多彩な活動によって、カナダのスポーツ界だけでなく文化・政治の分野にも影響を残した人物と評価されています。選手としての実績に加え、作家・経営者・公職者としての経歴が彼の幅広い功績を物語っています。