定義
カテゴリー5のハリケーンは、サフィア・シンプソン尺度(Saffir–Simpson Hurricane Wind Scale)で最も強い等級に分類される熱帯低気圧です。具体的には、1分間平均の最大持続風速が157 mph(約252 km/h)以上に達するものを指します。カテゴリー5になると建物の壊滅的被害、大規模な浸水、長期的な停電・ライフラインの寸断など、広域にわたる深刻な影響が生じます。
記録と観測の制約
このページでは、大西洋で記録されたカテゴリー5ハリケーンの一覧を扱います。1900年以前については観測手段(海上観測や航空観測、衛星観測など)が限られていたため、発生の有無や強度が正確に把握されていない可能性があります。したがって、近代的な観測網が整った20世紀中盤以降の記録が信頼性の高い一覧となります。
統計的なハイライト
カテゴリー5ハリケーンは比較的まれですが、発生すると非常に破壊的です。記録上、1シーズンに複数のカテゴリー5が発生することもあり、過去には同一シーズンに4個発生した年もあります。例えば2010年には4個、2005年にも4個が記録されています。近年では、連続してカテゴリー5のハリケーンが少なくとも1つ以上発生した期間があり、2016年から 2019年にかけては毎年1つ以上のカテゴリー5が観測されました。
被害と命名の撤回(リタイア)
カテゴリー5クラスのハリケーンは甚大な被害をもたらすため、国際的な台風・ハリケーン命名委員会では特に記憶に残る被害を与えた嵐の名前を「撤回(リタイア)」する慣行があります。多くのカテゴリー5ハリケーンはこの対象となり、以後その名前は使用されません。ただし、すべてが撤回されたわけではなく、撤回されていない例も存在します。例としてクレオ(1958)、Ethel(1960)、エディス(1971)などが挙げられます。
解説と注意点
- 風速の測り方:ハリケーン強度は一般に「1分間平均の最大持続風速」で表されます。測定方法や観測手段の違いにより、後の解析で強度が変更されることがあります。
- カテゴリーと被害の関係:カテゴリーは主に風速で分類しますが、被害は高潮(ストームサージ)、降雨による洪水、進路や上陸地点の地形・人口密度など多くの要因で決まります。同一カテゴリーでも被害の程度は大きく異なります。
- 一覧と個別事例:このページでは大西洋で記録されたカテゴリー5ハリケーンの一覧を掲載しています。各個別事例では発生経緯、最大全域風速、進路、被害状況、名称の撤回の有無などを参照してください。

