現在稼働中、建設中、計画中の発電容量100メガワット(MW)以上の大型風力発電所の一覧です。風力発電容量は2014年6月に336GWと急速に拡大し、風力発電量は世界の総電力使用量の約4%を占め、急成長しています。

風力発電は、ヨーロッパを中心に、最近ではアメリカやアジアでも広く利用されている。デンマークでは発電量の約19%を、スペインとポルトガルでは約11%を、アイルランド共和国では約9%を風力発電でまかなっている。

定義と規模の目安

「大型風力発電所」は本一覧の基準として発電容量が100MW以上の施設を指します。100MWは典型的な陸上風力タービン(定格出力3〜5MW)であれば数十基、洋上大型タービン(定格出力8〜15MW)であれば数〜十数基の組合せに相当し、実用上は送電線接続・変電設備を伴うユーティリティ規模の発電所です。

世界の動向(概観)

  • 2010年代から風力発電は急速に普及し、2014年には全世界の導入容量が約336GWに達しました。その後も毎年数十GW規模で増加し、特に洋上風力(オフショア)が大型化・集中投資されている点が特徴です。
  • 導入容量は中国、アメリカ、欧州諸国(特にドイツ、スペイン、イギリス、デンマークなど)が大きな割合を占めています。近年はアジア各国や南米、アフリカでも案件が増加しています。
  • 洋上風力では1GWを超える大型プロジェクトが複数稼働または建設中であり、発電コストの低下と技術進歩により更なる拡大が見込まれています。

代表的な大型風力発電所(例)

  • 英国のHornsea(Hornsea Oneなど)— 洋上で1GW級のプロジェクトが稼働・計画されています。
  • 英国のDogger Bank — 総合で数GW規模(複数フェーズ)の洋上開発。建設・段階的稼働が進行中です。
  • 中国の酒泉(ジューチュアン)風力基地 — 陸上の大規模基地として長期にわたる開発・計画が行われています(GW級)。
  • 英国のWalney Extension、London Arrayなど — 既に商業運転中の大型洋上風力発電所の代表例です。

(上記は例示であり、100MW以上の案件は世界各地に多数存在します。実際の一覧は稼働状況や認可・建設状況に応じて随時更新されます。)

稼働中・建設中・計画中の区別

  • 稼働中:商業運転を開始し、系統に電力を供給している状態。
  • 建設中:着工しており、タービンの据付/基礎工事や海底ケーブル敷設などが行われている状態(まだ商業運転に入っていない)。
  • 計画中:用地選定、環境影響評価、系統接続申請、許認可取得などの段階にある案件。フェーズによっては実現しない場合もある。

導入のメリットと主な課題

  • メリット
    • 再生可能で温室効果ガスが少ない発電方式。
    • 発電コストは技術進歩と大型化で低下傾向にある。
    • 地域の雇用創出や送電網強化につながる。
  • 課題
    • 発電の変動性(気象依存)— 系統運用・蓄電・需給調整が必要。
    • 環境面(鳥類・コウモリへの影響、海洋生態系)や景観、騒音などの社会的影響。
    • 大型ブレードのリサイクル・廃棄、設備の長期維持管理。
    • 洋上の場合は建設コストや海底ケーブル、台風・波浪対策などの技術的課題。

今後の展望と注目点

  • 発電量の不安定さを補うための蓄電池、系統強化、需給調整技術、グリーン水素の製造連携が鍵になります。
  • タービンの大型化・高効率化により、同じ面積での発電量が増加し、洋上開発の経済性が向上しています。
  • 長期的には、地域間の送電連系や国際的な電力ネットワーク整備によって再生可能エネルギーの有効活用が進むと見られます。

一覧の見方と情報更新について

このページでは発電容量が100MW以上の案件を「稼働中」「建設中」「計画中」に分類して掲載しています。掲載項目には主に発電所名、国・地域、定格容量、状態(稼働・建設・計画)、商業運転開始年(予定年)、備考(使用タービン、接続系統、特記事項)などを含めます。状況は許認可や建設進捗で変化するため、最新情報は各国の電力事業者、公的機関、業界団体の発表や現地報道等で確認してください。

データ更新や追加のリクエストがあればお知らせください。本一覧は大型プロジェクトの全体像を示すことを目的としており、個別の技術仕様や環境影響評価の詳細は各プロジェクトの公表資料を参照してください。