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·         1エジプト

·         2イラン

·         3イラク

·         4イスラエル

·         5サウジアラビア

·         6シリア

·         7リファレンス

エジプト

  • アフメド・ゼウェイル (Ahmed Zewail, 1946–2016) — フェムト秒化学(超短時間スケールでの化学反応の観測)の先駆者。1999年にノーベル化学賞を受賞し、分子の超高速運動を実験的に観測する手法を確立しました。
  • ファルーク・エル=バズ (Farouk El-Baz, 1938– ) — 地質学者・地球科学者。NASAのアポロ計画で月面地質の専門家として貢献し、地質学的リモートセンシングや砂漠地形学の研究でも知られます。
  • マグディ・ヤクーブ (Magdi Yacoub, 1935– ) — 心臓外科医。心臓移植や先進的心臓手術の分野で世界的に著名で、慈善医療活動や若手外科医教育にも力を入れています。
  • モスタファ・エル=サイード (Mostafa A. El-Sayed, 1933– ) — 物理化学者。ナノ技術・分光学の分野で多くの業績があり、「El-Sayedの規則」などで知られます。

イラン

  • マリヤム・ミルザハニ (Maryam Mirzakhani, 1977–2017) — 数学者。2014年にフィールズ賞を受賞し、リーマン面や動的系に関する深い業績で国際的に評価されました。フィールズ賞受賞者として初の女性でもあります。
  • アリ・ジャヴァン (Ali Javan, 1926–2016) — 物理学者。気体レーザー(ヘリウムネオンガスレーザー)の共同発明者で、レーザー物理学の発展に寄与しました。
  • ロトフィ・アラギー・ザデー (Lotfi A. Zadeh, 1921–2017) — 情報工学者・数学者。ファジィ理論(曖昧さを扱う理論)の創始者の一人として知られ、制御工学や人工知能分野に大きな影響を与えました(バクー生まれ、イラン育ちの経歴を持ちます)。
  • パーヴィズ・モイン (Parviz Moin, 1952– ) — 流体力学・数値流体力学の専門家。高精度数値シミュレーション(DNS/LES)の分野で先駆的研究を行い、乱流研究に貢献しています(イラン出身、米国で活躍)。

イラク

イラク(歴史的にはメソポタミア地域)は、古典イスラム世界で多くの学者・科学者を輩出しました。以下はその代表的な人物です。

  • イブン=アル=ハイサム(アルハーゼン、Ibn al-Haytham, 965–1040) — 光学と視覚の研究で知られる科学者。実験的方法を重視し、『光学と視覚の書』などで近代科学的思考の萌芽を示しました。バスラ(もしくは周辺)出身とされます。
  • アル=キンディ(Al-Kindi, c.801–873) — 哲学者・数学者・科学者。アラビア語圏でギリシア哲学を紹介・発展させ、暗号学や数論など多方面で業績を残しました(クーファ出身)。
  • アル=ラージ(ラージー、Al-Razi / Rhazes, c.854–925) — 医学者・化学者。多くの医学書を著し、臨床医学や化学(錬金術からの発展)に貢献しました。バグダードでの活動が知られています。

イスラエル

  • アダ・ヨナス (Ada Yonath, 1939– ) — 構造生物学者。リボソームの高解像度構造解析の業績により2009年にノーベル化学賞を受賞しました。
  • アーロン・チーハノーバー (Aaron Ciechanover, 1947– ) — 生化学者。ユビキチン依存性タンパク質分解機構の解明により2004年のノーベル化学賞を受賞しました(共同受賞者にAvram Hershko)。
  • アブラム・ハーシュコ (Avram Hershko, 1937– ) — 生化学者。ユビキチン・プロテアソーム系の研究でチーハノーバーと共に2004年ノーベル化学賞を受賞しました。
  • ダニエル・シェヒトマン (Daniel Shechtman, 1941– ) — 物質科学者。準結晶の発見により2011年にノーベル化学賞を受賞しました。
  • ロバート・オーマン (Robert Aumann, 1930– ) — 数理経済学者。ゲーム理論の研究で2005年にノーベル経済学賞を受賞しました(イスラエル系)。
  • シャフィ・ゴールドワッサー (Shafi Goldwasser, 1958– ) — 計算機科学者。暗号理論の分野で世界的に著名で、2012年にチューリング賞を受賞しました(イスラエル出身)。

サウジアラビア

  • ハヤト・シンディ (Hayat Sindi, 1967– ) — バイオテクノロジー研究者・起業家。低価格で現場診断が可能な診断技術の普及に努め、サウジ出身の女性科学者として国際的に知られています。
  • スルタン・ビン・サルマン・アル=サウド (Sultan bin Salman Al Saud, 1956– ) — エンジニアであり宇宙飛行士。1985年にスペースシャトルに搭乗し、アラブ人・ムスリムとして初めて宇宙飛行を行いました(科学技術分野での象徴的存在)。
  • 近年のサウジアラビアは教育・研究投資を強化しており、King Abdullah University of Science and Technology (KAUST) のような研究機関の設立により自然科学・工学分野での人材育成と国際共同研究が進んでいます。

シリア

  • イブン=アル=ナーフィス (Ibn al-Nafis, 1213–1288) — 医学者。ダマスクス(現在のシリア)出身で、肺循環(肺を経由する血液の循環)についての先駆的な記述を残し、循環器学の歴史に重要な位置を占めます。
  • ファワーズ・ウラビー (Fawwaz T. Ulaby, 1938– ) — 電気工学者・リモートセンシングの権威。ダマスカス近郊出身で、レーダー・マイクロ波リモートセンシングの研究で国際的に貢献しています(米国での長年の活動)。

まとめ

中東地域(歴史的には狭義の中東・メソポタミアや現代の西アジア・北アフリカを含む)からは、古代・中世の学者が科学的方法・医学・数学・天文学の発展に大きく寄与してきました。近代以降もノーベル賞受賞者や国際的に活躍する研究者が輩出されており、各国とも研究機関や高等教育への投資を通じて科学技術の振興を進めています。本記事は代表的な人物を挙げた概観であり、各分野・各国にはさらに多くの重要な研究者が存在します。

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