ミヒャエル・センドィヴォギウス(/ˌsɛndɪˈvoʊdʒiəs/;ポーランド語:Michał Sędziwój、1566年2月2日 - 1636年)は、ポーランドの錬金術師、哲学者、医師として知られる人物です。ヨーロッパ各地で実験と執筆を行い、当時の錬金術と初期化学の発展に大きな影響を与えました。
彼は長年にわたり様々な物質の扱いと精製法を研究し、特定の化合物を精製し、特定の酸を作成する方法を報告したことで知られます。とくに硝酸や関連する酸類の調製・利用に関する記述が残されており、実験化学の先駆的な実践者の一人とみなされています。
また彼は、硝酸カリウムを加熱すると白煙状の気体が発生することを観察し、この気体が空気の重要な成分であり生物の活動に関係すると論じました。現代の視点からは、その性質は酸素であると解釈されることが多く、彼自身はその気体を「生命の糧(食物)」などと表現して、空気中に生命を支える成分が存在すると考えていました。ただし、当時の記述は現代化学の用語とは異なり、「酸素の発見」を単純に帰属させるかどうかは歴史的に議論があります。
著作としてはラテン語での実験記録や論考が残り、代表作の一つに『Novum Lumen Chymicum(新しい化学の光)』があり、そこに自身の実験観察や理論的考察を記しています。彼の仕事は当時の錬金術的伝統と、化学を経験的・実験的に発展させようという動きの橋渡しをした点で評価されます。
遺産としては、近代化学への過渡期における重要人物として研究史や文化史で取り上げられ、ポーランド国内外で記念されることが多いです。彼の観察は後の化学者たちに刺激を与え、気体の性質や空気の構成をめぐる議論と実験の発展に寄与しました。