ボリビア産コリアンダー(通称パパロ)は、一般に一年草として扱われるハーブで、葉は料理の味付けに使われます。風味は「ルッコラ(ロケット)とコリアンダー(シラントロ)とルーの中間」のようだと表現されることが多く、ややピリッとした辛みと独特の香り、わずかなシトラス感やハーブ特有の青みを併せ持ちます。この植物は、メキシコや南米でよく栽培され、サルサやタコスなどの生に近い料理に新鮮なまま加えられます。完全に成長すると、高さはおよそ5フィート(約1.5m)、直径は3フィート(約1m)ほどに達することがあります。
このハーブは、キルキーニャ(キルキーニャ、キルキーナとも表記される)、キリー、パパロ、テペグア、パパロキライトなど多くの名前で知られています。学名は一般に Porophyllum ruderale(一部資料では Porophyllum tagetoides とされる場合もあります)とされ、地域や言語によって呼び名が変わります。
コリアンダー(シラントロ)との関係
「ボリビアンコリアンダー」と呼ばれることもありますが、植物学的にはコリアンダーとは直接の親戚ではありません。見た目や用途(葉を香味付けに使う点)が似ているためこのような俗称がついていますが、別種です。そのため香りや味の輪郭は異なり、料理での役割は似ていても風味の出方や好みは人によって差があります。
主な利用法
- 生食で使う:タコス、セビーチェ、グァカモーレ、サルサなど仕上げに刻んで加えると香りが立ちます。
- ペーストやソース:刻んでオイルやライムと混ぜ、ドレッシングやマリネに。加熱すると香りは弱まりますが、風味は残ります。
- 付け合わせ:肉料理やグリル野菜のトッピング、生野菜サラダへのアクセントとしても使われます。
- 保存加工:みじん切りにしてオイルや塩でペーストにし、冷凍しておくと長持ちします。
栽培と育て方のポイント
- 日当たりの良い場所を好み、排水の良い土壌でよく育ちます。
- 乾燥には比較的強いですが、定期的な水やりで葉の生育が良くなります。過湿は根腐れの原因になります。
- 寒さ(特に霜)には弱く、温暖な気候でよく育ちます。寒冷地では鉢植えにして室内に取り込むと安心です。
- 種まきや挿し木で増やせ、成長は早く、こまめに摘芯すると茂って長く収穫できます。
収穫と保存
- 若い葉は柔らかく風味も穏やかなので、若葉を摘んで使うのが一般的です。必要な分だけ摘むと常に新鮮な風味を楽しめます。
- 冷蔵保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れると数日程度は風味を保てます。
- 長期保存するには、オイルや塩と混ぜてペースト状にして冷凍するのがおすすめです。香りと風味が比較的よく残ります。
注意点・代替
- 強い香りを好まない人もいるため、使う量は少しずつ調整してください。コリアンダー(シラントロ)同様に好みが分かれるハーブです。
- アレルギーは稀ですが、初めて使う場合は少量から試すと安心です。
- 代替としては、風味の輪郭を似せたい場合にパクチー、ルッコラ、イタリアンパセリなどを組み合わせて使うことがありますが、完全に同じ風味にはなりません。
まとめ:パパロ(通称ボリビアンコリアンダー)は、独特の強い香りとピリッとした風味が特徴の葉ハーブで、メキシコや南米の料理で生に近い形で多用されます。コリアンダーとは別種ですが、香味付けとして似た用途で使える点が魅力です。育てやすく家庭菜園でも楽しめるため、新しいハーブとして試してみる価値があります。

