ピーター・カパルディとは:ドクター・フー12代目の俳優・受賞監督
ドクター・フー第12代俳優・受賞監督ピーター・カパルディのキャリアと代表作を詳しく紹介。映画・TVファン必見。
ピーター・カパルディ(1958年4月14日生まれ)はスコットランドの俳優である。ドクター・フー』の12代目ドクターを演じている。1995年に映画『フランツ・カフカの素晴らしき哉、人生』の脚本と監督で、アカデミー賞短編実写部門を受賞。In the Loop』『The Fifth Estate』『The Thick of It』『The Musketeers』など、イギリスではさまざまな映画やテレビ番組に出演している。
ピーターは『ワールド・ウォーZ』でも教授の一人として出演し、2018年のディズニー映画『クリストファー・ロビン』ではラビット役で主演を務めた。
経歴と代表作
ピーター・カパルディはグラスゴー生まれで、若い頃から演劇と映像制作に関わってきた。演技と監督の両面でキャリアを築き、特に政治風刺コメディの分野で高い評価を受けている。テレビではコメディシリーズ『The Thick of It』での政治顧問マルコム・タッカー役が広く知られ、その演技は映画化作品のIn the Loopにもつながった。
2013年に放送された『ドクター・フー』のクリスマス特番で前任のドクター(マット・スミス)から交代し、以降2014年から2017年にかけて正式に第12代ドクターを演じた。テレビ本編ではシリーズ8〜10およびいくつかの特別編に出演し、独特の風貌と鋭い演技で新たなドクター像を提示した。なお、カパルディは『ドクター・フー』には以前から客演しており、2008年のエピソード「The Fires of Pompeii」では別の役(カエシリウス)で出演している。
監督・脚本業と受賞
1995年に監督・脚本を務めた短編映画『Franz Kafka's It's a Wonderful Life』(邦題に揺れがある場合あり)で、アカデミー賞(短編実写部門)を受賞したことは国際的に注目される出来事だった。この受賞以降も監督・脚本の経験を活かしつつ、俳優として多数の映画やドラマに出演している。
その他の主な出演作
- The Thick of It(テレビ)— マルコム・タッカー役
- In the Loop(映画)— 上記のキャラクターに関連する役どころ
- The Fifth Estate(映画)
- The Musketeers(テレビ)
- World War Z(映画)— 教授役の一人
- クリストファー・ロビン(2018年、ディズニー)— ラビット役(主要キャラクターの一人)
演技の特徴と評価
カパルディは強烈な存在感と速い切り返しを持つ演技で知られる。コメディとシリアスを行き来する柔軟さ、政治的風刺への適性、及び舞台経験に裏打ちされた台詞処理の巧みさが評価されている。『ドクター・フー』では、深い人間性と鋭い知性を併せ持つ新しいドクター像を提示し、ファンや批評家から幅広い支持を得た。
簡単な年表
- 1958年:グラスゴーにて生まれる
- 1995年:短編映画でアカデミー賞(短編実写)を受賞
- 2000年代〜2010年代:テレビ・映画で活躍(The Thick of It、In the Loop など)
- 2013–2017年:第12代ドクターを演じる(シリーズ8〜10および特番)
- 2018年:ディズニー映画『クリストファー・ロビン』に出演
参考と補足
ここで挙げた役柄や作品は代表例であり、カパルディは舞台や短編、ナレーションなど多岐にわたる活動も行っている。詳細なフィルモグラフィや受賞歴は公式情報や作品データベースを参照されることをおすすめする。
幼少期
カパルディは、ナンシー・サウターとジェラルド・ジョン・カパルディの息子としてスコットランドのグラスゴーで生まれた。母方の家系はスコットランドとアイルランド。父方はイタリア人である。
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