BookCrossingBCBCingBXing)とは、"を公共の場に置いておき、他の人がそれを拾って読むこと "と定義されています。この言葉は、"世界中を図書館にする "という目標を掲げ、この習慣を推進するために始まった無料のオンラインブッククラブ、bookcrossing.comに由来しています。

本の「クロス」や交換は、ワイルドに本を公開したり、サイトの他のメンバーと直接交換したり、「ブックリング」といって本が決められた順番でその本を読みたい人のところに移動するなど、様々な形で行われます。BookCrossing.comのコミュニティは、ブログやフォーラムでの議論、メーリングリスト、年に一度の世界各地でのコンベンションなど、当初は予想もしなかった形で発展してきました。

ブッククロッシングの目的とメリット

ブッククロッシングは単なる本の交換以上の運動です。主な目的とメリットは次の通りです。

  • 読書の普及:誰でも無料で良書に出会える機会を増やします。
  • 本の循環とリユース:不要になった本を捨てずに次の読者へつなげます。
  • 偶然の出会い(セレンディピティ):普段手に取らないジャンルや作家と出会う楽しさがあります。
  • コミュニティ形成:同じ本を通じて感想を共有したり、イベントで会ったりと交流が生まれます。

簡単なやり方(はじめての人向け)

ブッククロッシングは難しくありません。基本的な流れは次の通りです。

  • 1. 本を選ぶ — 手放しても差し支えない本を用意します。
  • 2. 登録する(任意) — bookcrossing.comなどのサイトに本を登録して、独自のID(BCID)を発行する方法があります。IDを本にメモやラベルで残すと追跡が可能です。
  • 3. メモを書く — 読んだ人への一言や簡単な説明、取り扱いの注意を本内に入れておくと親切です。
  • 4. リリースする — 公共のベンチ、カフェ、電車の座席近くの雑物置き場、専用の本棚やブッククロッシングボックスなど安全で迷惑にならない場所に置きます。直接手渡しや交換も可能です。
  • 5. 追跡・ログを残す — 登録している場合は、サイト上で「released(解放)」や「found(発見)」のログを更新してもらえると、本の旅を追えます。

よくある形式

  • ワイルドリリース(野放し):公共の場所に本を置いて、偶然の拾得者に読んでもらう方法。
  • ダイレクトスワップ(直接交換):メンバー同士で郵送や手渡しで本を交換する方法。
  • ブックリング:参加者が順番に同じ本を回す仕組みで、読書会のように感想を共有することが多いです。
  • コミュニティブックシェルフ/ブックボックス:地域の常設棚や交換棚を設置して継続的に本を循環させる取り組み。

注意点とエチケット

  • 公共の場所に置く際は、他人の迷惑にならない、安全な場所を選んでください。
  • 地域の規則や施設のルールに従うこと。私有地や店舗の無断放置は避けましょう。
  • 衛生面(特にパンデミック時)は配慮を。濡れやすい場所は避け、必要ならビニール袋などで保護してください。
  • 貴重書や高価なコレクションはリスクが高いため、慎重に扱うか別の方法で共有しましょう。
  • 登録してBCIDを入れた本は追跡を期待できますが、必ずしも全ての本が追跡されるわけではありません。

参加コミュニティとイベント

世界中にあるBookCrossingのコミュニティは、オンラインフォーラムやSNS、ローカルグループで活発に活動しています。地域ごとのミートアップやブッククリニック、年に一度のコンベンションなどで直接交流する機会があり、初心者向けのワークショップが開かれることもあります。

問題点と留意点

  • 本が汚れたり紛失したりするリスクは常にあるため、それを承知の上で参加することが大切です。
  • 著作権や販売中の書籍の取り扱いについては国や地域の慣習を確認してください(古本の譲渡自体は一般に問題になりにくいですが注意は必要です)。
  • 追跡機能は便利ですが、個人情報の取り扱いには配慮してください。

まとめとおすすめの一歩

まずは一冊、不要な本に簡単なメッセージと(可能なら)登録情報を添えて安全な場所にリリースしてみましょう。書籍の旅を記録することで、どこへ行くか、誰が読んだかがわかり、より楽しみが広がります。ブッククロッシングは小さな行為が連鎖して大きな読書コミュニティを育てる運動です。