テイラー・ミシェル・モムセン(Taylor Michel Momsen、1993年7月26日生まれ)は、アメリカのシンガー、ソングライター、モデル、元女優。子役として映画『グリンチがクリスマスを盗む方法』(2000年)でシンディ・ルー・フー役を演じて注目を集め、のちにCWのティーンドラマシリーズ「ゴシップガール」(2007年~2012年)でジェニー・ハンフリー役を務めた。俳優業を凍結してからは、ロックバンド「ザ・プリティ・リクレス」のフロントウーマンとして広く知られるようになった。
経歴(子役時代~ゴシップガール)
モムセンは幼少期からモデル活動を行い、フォード・モデルズと契約した経験もある。3歳のときに1997年の全国コマーシャル(「シェイクンベイク」など)でプロとして出演を始め、その後映画やテレビに活動の場を広げた。初期の映画出演作には『The Prophet's Game』などがある。
2007年に放送が始まったCWのテレビシリーズ「ゴシップガール」では、田舎から都会に出てきた少女ジェニー・ハンフリーを演じ、初めは純粋で野心的な役どころから、シリーズが進むにつれて反逆的でダークな面を見せるキャラクターへと変貌していった。出演は当初数話にとどまっていた時期もあったが、その後シリーズにおける重要な存在となった。2011年8月16日、モムセンは自身の音楽活動に専念するため女優業を事実上休止したことをElle誌に語っている。最終回では短い復帰(結婚式のシークエンスへのカメオ出演)が報じられた。
音楽活動:The Pretty Reckless
2009年3月、Momsenは自身のバンドThe Pretty RecklessはInterscope Recordsと契約を結んだ。バンドはモムセンを中心に結成され、彼女はリードボーカル兼ソングライターとして活動している。デビューアルバム『Light Me Up』は2010年8月30日にイギリスでリリースされ、イギリスで6位、アイルランドでは18位でチャートデビューした。1stシングル「Make Me Wanna Die」は2010年5月30日にリリースされ、続く2ndシングル「Miss Nothing」は8月23日にリリースされて39位を記録した。アルバムからのシングル「Just Tonight」もリリースされている。
The Pretty Recklessの楽曲は映画やテレビ作品にも使用され、アルバム収録曲は映画『キック・アス』やテレビシリーズ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』、そして『ゴシップガール』などにも登場している。
その後、バンドはスタジオ・アルバムを重ね、代表作にはGoing to Hell(2014年)、Who You Selling For(2016年)、Death by Rock and Roll(2021年)などがある。モムセンの特徴的なしゃがれたボーカルとダークな歌詞、ハードロックやグランジの影響を感じさせるサウンドは批評的・商業的な支持を獲得し、バンドのシングルはアメリカのロックチャートで高い順位を記録している。
音楽性と影響
モムセンおよびThe Pretty Recklessの音楽は、ハードロック、グランジ、ポストグランジの要素を取り入れている。楽曲はしばしば重厚なギターリフと直感的なメロディ、暗めの歌詞を特徴とし、ライブ・パフォーマンスでは力強いボーカルとステージングで注目を集める。影響を受けたアーティストとしては90年代のグランジやオルタナ系のバンドからの影響が指摘されることが多い。
私生活とパブリックイメージ
幼少期から公の場にいる経験が長いモムセンは、女優時代からのイメージとは一線を画すロックミュージシャンとしての顔を確立している。メディアではそのビジュアルやファッションも注目されるが、本人は音楽面での表現に重きを置いていることを公言している。
主な活動・作品(抜粋)
- 映画:『グリンチがクリスマスを盗む方法』(2000年) - シンディ・ルー・フー役
- テレビ:『ゴシップガール』(2007–2012) - ジェニー・ハンフリー役
- バンド:The Pretty Reckless — アルバムにLight Me Up(2010年)、Going to Hell(2014年)、Who You Selling For(2016年)、Death by Rock and Roll(2021年)など
テイラー・モムセンは、子役としてのキャリアを経て自らの音楽性を追求することで新たな評価を得た稀有なアーティストの一人である。今後の作品発表やライブ活動にも注目が集まっている。

