ザック・グレインキー:MLB投手(1983年生)/2009年サイヤング賞受賞
ザック・グレインキー(1983年生)—2009年サイヤング賞受賞のMLB投手。ダイヤモンドバックス、ロイヤルズ、ドジャース等での活躍と成績・受賞歴を詳述。
ドナルド・ザッカリー "ザック" グレインキー(1983年10月21日フロリダ州オーランド生まれ)は、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属するメジャーリーグ(MLB)の投手である。カンザスシティ・ロイヤルズに在籍していた2009年には、その年のリーグ最優秀投手に贈られるアメリカンリーグのサイヤング賞を受賞した。グリンキーは、ミルウォーキー・ブリュワーズ、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム、ロサンゼルス・ドジャースでも投手として活躍している。
経歴
若くして注目を集めたグレインキーは、MLBで長年にわたり安定した先発投手として活躍している。MLBデビューは2004年で、以後ロイヤルズで成長を遂げ、2009年にはリーグを代表する投手の一人となりアメリカンリーグのサイヤング賞を受賞した。その後はキャリアの中でチームを移り、2010年代にかけてミルウォーキー・ブリュワーズやロサンゼルス・エンゼルス、ロサンゼルス・ドジャースなどでプレー。近年はアリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属するチームで登板している。
投球スタイル
グレインキーの最大の武器は優れた制球力と投球の引き出しの多さである。速球系に加え、チェンジアップやカーブ、スライダーなど複数の変化球を状況に応じて使い分けることで打者を翻弄する。三振を多く奪うタイプというよりも、ゴロや内野フライを誘う巧みな投球でイニングを作る「コンタクト志向」の先発投手として知られている。また、与四球率の低さや先発としてのイニング食いも評価されている。
主な実績・評価
- 2009年:アメリカンリーグ サイヤング賞受賞(シーズンMVP級の活躍)
- 複数シーズンにわたりリーグ上位の防御率や安定した先発成績を維持
- 経験豊富なエース格として若手の模範となる登板が多い
人物・その他
フロリダ州出身で、長年にわたってメジャーの一線で活躍しているベテラン投手である。試合での安定感と緻密な投球術からチームにとって貴重な戦力となっており、若手投手への良い手本としても期待される存在だ。ケガやシーズンごとの成績変動はあるものの、経験と技術で長く第一線に立ち続けている。
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ザック・グレインキー
メジャーリーグでのキャリア
ロイヤルズは2002年のMLBドラフト1巡目でグリンキーを6位で指名した。グリンキーは2004年5月にロイヤルズで初試合に出場した。2006年、うつ病と社会不安障害のため、スプリングトレーニング中にチームを離脱。しばらく野球から離れ、マイナーリーグで投手としての活動も行った。2007年、ロイヤルズに復帰。2009年はロイヤルズで16勝8敗、防御率2.16というメジャーリーグで最高の成績を収め、シーズンを終えた。この年、サイ・ヤング賞をはじめ、多くの賞を受賞した。また、2009年8月25日のクリーブランド・インディアンス戦では、1試合15奪三振を記録し、ロイヤルズの球団記録を樹立した。
グリンキーは、ロイヤルズがあまりに多くの試合に負けることに不満を抱き、チームにトレードを申し入れた。2009年12月、ミルウォーキー・ブルワーズにトレードされた。その後、2012年にロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムにトレードされた。
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