(What's the Story) Morning Glory?(モーニング・グローリー)は、ロックバンド、オアシスの2枚目のアルバムで、1995年10月2日にイギリスでリリースされました。プロデューサーはオーウェン・モリスとノエル・ギャラガーで、レコーディングは主にイングランドとウェールズのスタジオで行われ、バンドの特徴である厚みのあるギターサウンドとキャッチーなメロディが確立された作品です。アルバムにはアンセム的な楽曲が多数収録されており、ブリットポップの象徴的なアルバムの一つとされています。

概要と制作

本作は前作『Definitely Maybe』の成功を受けて制作され、ノエル・ギャラガーのソングライティングが中心となりました。レコーディングではギターの重層的な音作りや、大規模なコーラス感を重視したミックスが採用され、アルバム全体にわたって“スタジアム・ロック”的なスケール感が強調されています。収録曲にはシングルとして発表されヒットした楽曲のほか、アルバム曲として長年ファンに支持される曲も多く含まれています。

商業的成功

商業的にはオアシスの最も成功したアルバムで、イギリスでは発売初週に約34.6万枚を売り上げるなど驚異的なセールスを記録しました。全世界での累計売上は情報源によって異なり、一般には約2,300万枚とされることが多い一方で、複数の報道や関係者の証言では3,000万枚以上とされる場合もあります。イギリス国内では累計で約440万枚を売り上げ、チャート史上上位に位置する売上を誇ります。アメリカではRIAAにより4×プラチナ(約400万枚)に認定されています。

シングルとチャート成績

  • 「Some Might Say」 — シングルとしてリリースされ、イギリスで1位を獲得しました。
  • Roll with It」 — 発表当時から大きな注目を集め、イギリスの上位にランクインしました。
  • Wonderwall」 — 国際的な大ヒット曲となり、イギリスや欧米、オーストラリアなどで高いチャート成績を残しました(オーストラリアのARIAチャートでも高位に入賞)。
  • Don't Look Back in Anger」 — イギリスで1位を獲得し、バンドの代表曲の一つとなりました。
  • アルバム収録曲の「Champagne Supernova」と「Wonderwall」は、米国のモダン・ロック・トラック・チャート(Modern Rock Tracks)で1位を記録しました。

受賞と評価

本作は当時の商業的成功に加え、批評的評価や賞でも高く評価されました。1996年のBRIT Awardsで「ベスト・ブリティッシュ・アルバム賞」を受賞し、さらに2010年のBRIT Awardsでは過去30年間のベスト・ブリティッシュ・アルバムに贈られる特別なBRIT賞を受賞するなど、時代を超えた評価を得ています。多くの音楽メディアが「90年代を代表するアルバム」「ブリットポップの決定版」などと評し、各種ベスト・アルバム一覧にも頻繁にランクインしています。

影響と遺産

発売以来、本作はブリットポップ・ムーブメントの象徴的作品として広く認識され、若手バンドやポップ・ロックの制作に大きな影響を与えました。ノエル・ギャラガーのメロディセンスとライアンのヴォーカル(リアム・ギャラガーの歌声)が融合したことで、スタジアム・アンセムとして定着した曲が多く生まれ、ライブでの定番曲となっています。また、アルバム・アートやプロモーションなどを含めた「90年代の文化的アイコン」としての価値も高く評価されています。

制作スタッフと収録曲(概要)

プロデューサー:オーウェン・モリス、ノエル・ギャラガー。レーベル:Creation Records。スタジオ録音は複数のスタジオで行われ、ギターの重ね録りやエフェクト処理が特徴的です。標準版には12曲前後が収録され、代表曲として上記のシングルのほか、アルバム曲にも人気の高い楽曲が含まれています。

補足:売上やチャート順位については集計方法や集計時期により数字が前後することがあります。ここで示した数値や評価は代表的な報道・公的認定(例:RIAAや英国の販売集計)をもとにした概略です。