2016年オーストラリア連邦選挙:結果、上院投票制度改革と意義
2016年7月2日に行われた、全議員を選出する解散総選挙。上院の大規模な投票制度改革と、現職の自由党・国民党連合政権が僅差で再選された結果で注目された。
概要
2016年オーストラリア連邦選挙は、第45期オーストラリア連邦議会の議員を選出するため、7月2日(土曜日)に実施された。憲法の規定に基づく両院同時解散選挙として、下院と上院の全226議席が争われた。8週間に及ぶ選挙運動の後、オーストラリア労働党との接戦を経て、マルコム・ターンブル率いる現職の自由党・国民党連合が政権を維持するという僅差の結果となった。
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10 画像選挙制度と改革
この選挙では、2016年に初めて施行された上院投票制度の変更が注目を集めた。従来、政党が有権者に代わって完全な選好順位の流れを決定できた団体投票券制度は、有権者が選好をより直接的に管理できる任意順位投票方式に置き換えられた。投票用紙の線より上の投票は任意順位投票となり、線より下の投票も、有権者が自らの選択順位を示しやすいよう簡素化された。これらの改革は、非公開の選好取引の影響を弱め、より多く、多様な無所属・少数政党系議員から成る上院のクロスベンチを生み出した。
選挙運動と背景
選挙運動では、経済、雇用、医療、予算政策に加え、移民と国家安全保障といった、国政で広く関心を集める争点が扱われた。この選挙は、両院間の立法上の行き詰まりによって政府の優先課題の一部を進めることが難しくなり、両院同時解散の仕組みが用いられたことを契機とした。主要政党の党首、政策綱領、テレビ討論会が、メディア報道の大きな焦点となった。議会とその構成の背景については、議会情報を参照。
結果と直後の影響
下院の結果は接戦だった。現職の連合は政権を樹立するのに十分な議席を維持した一方、上院では少数政党と無所属議員によって強化されたクロスベンチが形成された。新たな上院構成により、政府は法案を成立させるため、より幅広い上院議員との交渉を必要とした。投票制度変更の概要は、上院投票制度改革を参照。当時の党指導部については、マルコム・ターンブルを参照。
意義と主な事実
- 2016年の選挙は、改定された上院投票規則の下で行われた最初の連邦選挙であり、その影響は少数政党の選挙運動や選好票の配分方法に及んだ。
- オーストラリアの義務投票制と順位投票制は、他国で用いられる相対多数制とは異なる形で選挙結果を左右し続けている。
- 上院では全議席が同時に選出されたため、上院の構成は刷新され、通常の半数改選の上院選挙よりも急激に勢力均衡を変える機会が有権者に与えられた。
総じて、2016年の選挙は、選挙法の変更と、より分断された上院において継続的な交渉を必要とする接戦の末に政権が再選されたことの両面で記憶されている。
著者
AlegsaOnline.com 2016年オーストラリア連邦選挙:結果、上院投票制度改革と意義 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/133704